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postheadericon 2011年6月有意義だった総会

2012 - がん友、皿海英幸さんのエッセイコーナー

  有意義だった総会   皿海英幸
 「『福山アンダンテ(乳がん患者の会)』は砂川さんを呼んでいるといわれていましたが、いつのことですか?」「五月二十二日(日)総会ゲストとして招待しています。皿海さんも来てください」私の問いにアンダンテ役員さんが笑顔で答えられた。砂川絵里可さんの歌「一粒の種」は好きだし、府中地区がん患者会と規模は違うが、患者会総会に参加すれば得るものがあるかもしれない。よし参加しよう。
 当日、会場の中国中央病院二階へ。女性がほとんどだけに、明るく華やいだ雰囲気を感じる。経過が順調な乳がん患者は本当に元気だ。
 定刻になり総会が始まる。まずは会長挨拶。
 適正そして納得できる医療を受けられるようにアンダンテは努力してきたし、これからも努力したいと思っている。
 昨年マツダスタジアムで行われたピンクリボンディの試合では会員が応募し、当選した会員が始球式を行った。その彼女は野球を全く知らないので、夫相手に投球練習を行った。
 今回の福山バラ祭りでは、患者会として初めて参加し、啓発活動を行う。乳がんは早期発見早期治療が大切だが、今回、関心ある人の多さに驚く。特に若い人が関心を持っているようだ。
 五年前は二十人に一人と言われていたが、今や十六人に一人で、若年化している。福山の検診率はまだ低いので一人でも二人でも検診に行く人が増えれば参加した甲斐があったのではと思っている。
 今年はリレーフォーライフが尾道で行われる。無理のないよう、できる人ができることをやるという形で参加してほしい。             以上
 次に活動報告が行われ、その後、砂川絵里可さんの歌とトークショー。「花」「十五の春」「一粒の種」等を歌われる。歌に関してはCDを求めてもらうとして、トークで印象に残った部分を記す。
 沖縄で介護職として働いていたとき、歌の力を感じていた。インフルエンザが大流行し、高齢者が大変だった時、「私がテレビに出れば高齢者が喜ぶかな」と思い、NHKののど自慢に出、トロフィーをもらう。その後、オーデション番組に出場したのがきっかけで歌手デビュー。
 「一粒の種」発売と同時に、学校・病院・福祉施設に歌とトーク、そして花の種を届ける「スマイルシードプロジェクト」を行っている。「生きていて良かったな」と思う瞬間は誰かと出会うときで、一人では感じられない。でも、私はまだ独身。
 「一粒の種」は末期がん患者が「一粒の種でいいから生きていたい」と言ったのを担当看護師が聞いたのがきっかけでできた歌。三年前から歌っている。以上
      
 次は姫路赤十字病院乳腺外科部長、渡辺直樹医師の話。渡辺氏は以前中国中央病院にいたということで、たくさんの拍手で迎えられた。乳がんの専門的なところは他の人に譲り、がん一般に関する部分で印象的な話を記す。
 患者は自分が主治医の気持ちを持つように。「私、わからないから先生にすべてお任せします」と言う人がいるが、わからないままに命を預けてもいいのか。それは「私には責任はないのです。負いたくありません」と言っているのと同じ。しっかりコミュニケーションを取ることは大事。ただし、「私は患者さま。私の言うことを聞きなさい」という態度はだめ。患者も医師も人としては対等。
 緩和医療は痛みを取るのが中心の医療。告知を受け、心が苦しんでいる人もいる。身体の痛みだけでなく、心が苦しんでいる人もターゲットにしなければ。
 新しい治療法、新しい薬が出た時は「私にも効果がありますか」「使えますか」と医師に聞いて下さい。一人で判断しない。医師と患者がコミュニケーションを取ることが長生きの秘訣です。       以上
 福山バラ祭りの啓発活動、せっかく誘っていただいたのに、私の体調不良で参加できなかっただけに、総会に行けてうれしく思った。患部の場所は違うが、同じがん患者。分かり合える部分があった。これからも声をかけていただければ行事に参加したい。そして、乳がんのことで相談を受けた場合は「福山アンダンテ」を紹介したいと思う。