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postheadericon 2011年2月ちょっぴり残念だった岡大受診

2012 - がん友、皿海英幸さんのエッセイコーナー

ちょっぴり残念だった岡大受診  皿海英幸
 今年八月には術後五年を迎える。そんな大切な年の初めの岡大病院受診日、良い結果を得たい。そんな思いで家を出る。そして入院中私の担当だった看護師、「皿海に会いたい」という情報を得たので、久しぶりに入院病棟へ行ってみようかと思っている。今日は良い日になるといいのだが。
 いつものように岡山駅からジョギングで病院へ。最高気温は十度まで上昇するらしいが、今の外気は冷え冷えとしている。受付を済ませ、検査室へ。受付番号四番。思ったより早い番号。順調だ。
 血液検査を済ませて内科へ。ソファーに座り、本を読みかける。「おはようございます」O看護師の声。「約束通り、私の紹介記事が載っている『がんサポート』、コピーですが持参しました。どうぞ」「うれしい。後で読ませてもらいます」しばらく立ち話。メールではやり取りしているが、やはり本人の笑顔を見ながらの話は格別。岡大受診の楽しみの一つだ。 
 「皿海さんどうぞ」の声で糖尿病内科へ。「大きな変化はないですね」やれやれ。「ところで皿海さん、マラソン大会に最近出場されましたか?足がつったこと、ありませんか」「はい、十二月にフルマラソンを完走しました。それから、先日の夜中、足がつりました」「それならいいのです。筋肉に反応する数値が変動していました」へえ、よくわかるものだな。血液検査、侮るなかれ。そして、医師と私のコミュニケーションがうまく機能しているということ。数値からすぐにマラソン大会を連想することからうかがえる。
 「何か変わったこと、ありますか」「相談したいことがあります。マラソンの疲れが取れていない時、職場の健康診断があり、精密検査が必要という結果が送られてきました。どうしましょうか」「私が一筆書いて送りますから、検査はいいですよ」「ありがとうございます」診察終了後、ここでも「がんサポート」コピーを渡す。「岡大医学部」という言葉が載っているし、私の思いを知ってほしいから。
 次は消化管外科。がん反応の数値はほとんど変化なし。「順調です。この調子でいきましょう」いつもの言葉。「貧血の検査はどうですか?」と訊いてみる。「少し貧血気味です。ビタミンは足りているが、鉄が少し足りない。鉄剤を出しておきましょう」
 ここでも診察後、コピーを提出。大学病院の医師は百名以上の患者を抱えているのは珍しくないという。そんな状態で病院に電話をする。名前を告げてもピンとこなく、急いでカルテを探して確認してもらう患者よりも、名前を告げると顔が浮かび、症状を思い出す。そんな患者になるようアドバイスを受けたことがある。そのためにもコミュニケーションは大切。コピー提出はその一環。
 本日の受診すべて無事終了。年末年始、飲酒の機会があったのでちょっぴり心配したがやれやれ。
 さていよいよ。担当だった看護師、「今日は日勤だから会いに行ってあげて」と前記O看護師に告げられている。改築され、新しくなった入院病棟へ入るのは今回が初めて。
 エレベーターで上がる。明るく機能的だが、ここでちょっと身構える。後ろからそっとやってきて「ワッ!」とびっくりさせられたことが何回かある。ちゃめっけのある担当さん。周囲をうかがいながらナースセンターへ。
       
 「皿海と申します。K看護師はおられますか。お会いし手渡したいものがあるのです」「Kさん、『お茶してきます』と言って今出たところなのですが」「じゃあ、これを渡してください。よろしく」といい、コピーを手渡す。「スタバのあたりを回って帰られると、もしかして会えるかもしれません」と受付さん。
 スタバ、売店そして喫茶店のあるすずらん通りをきょろきょろしながら歩く。だけど彼女を見かけることはなかった。ちょっぴり残念だけどコピーは提出できた。彼女の移動をきっかけに疎遠になっていたが、がんサポートで紹介されたことが影響しているとしても「皿海さんに会いたい」と思えてもらった。今回はこれで良としよう。