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2012 - がん友、皿海英幸さんのエッセイコーナー

    記念品(2018年02月08日)  皿海 英幸

 「皿海さん、もうすぐ六十五歳よね」
「そうですが」
「定年退職するとすればいつになるのですか?」
「六十五歳になった年度末ということだから来年の三月末日ですけれど」
「私、定年以後、わかばに残るかやめるかはともかくその日はけじめの日であり記念日だと思うの。だからそれまでに皿海さんにふさわしい言葉を見つけておいて、それを記した色紙をプレゼントしようと思う」
「ありがとう。待ち遠しいね」

 最近、「定年後はやめるのですか、続けて来られるのですか」としばしば訊かれるようになった。私の意志で決めることができるのなら、その質問に答えてもいい。しかし残念だが、決定権は私にない。人事に関しては理事会の決定事項である。私が答えたところで何にもならない。「FA宣言したいと思っているのですよ」相手を煙に巻くつもりでわざとらしく答える。

 そんな中、「その日は~」ととらえる彼女の考え方はとてもうれしい。マラソンに例えれば定年は一つのゴール。ラストスパートをそろそろしようと思っているとき、「定年後も続けるのですか」はないだろう。気持ちよくスパートしてゴールできたらと思っている。そんな時に「辞めるの?残るの?」といった問いかけはしないでほしい。

 一月には自主的なものも数えると三回研修に行った。二月、二回の研修はすでに決まっている。そしてアルコール薬物問題全国市民協会主催の通信セミナー「私を生きるスキル」を受講予定。ラストスパートを開始したつもり。Kさんとの会話でますます今年の過ごし方の大切さを意識するようにならざるを得ない。