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postheadericon 二〇〇一八年に思う(2018年01月05日)

2012 - がん友、皿海英幸さんのエッセイコーナー

   二〇〇一八年に思う(2018年01月05日)  皿海 英幸

 

 新しい年が始まった。年頭にあたり、今年をどのように過ごしたらよいか、気持ちの整理をするために、思いつくままに記すことで整理できたらと思う。まずこのような私の文章に付き合ってくださる読者の皆様には深く感謝したい。

 

 今年予想される出来事といえば

・四月、六十五歳を迎える。ただし定年は年度末に一律ということなので来年三月末までの勤務となる。

・四月、胃のがん検診を受け、異常がなければがん検診のための通院は終了となる。

・九十歳を超える母の認知症が徐々に進行することが考えられる。

 

 こうした状況を考えた時、昨年のテーマは「真剣」だったが、今年は「ラストスパート」か。やはり定年の影響は大きい。悔いのない定年を迎えるためには今年の過ごし方が大切になる。

 

 そのために大切なこと、まずは体調管理だろう。昨秋「鬱の再発か」と体調を崩した時期があった。「真剣」に生きてきただけに悩み、深みにはまるということもあったが、心と体のメンテナンスに気を付けたい。そのため同僚Mさんが利用者を対象におこなっている「愚痴を聞く会」に私も参加させてもらえれば有効かと思う。

 

 血糖値の管理も大切。HbA1cの管理が大切。スポーツは定期的に楽しんでいる。食事については妻が三度の食事を計るようにして作ってくれている。あとは補食の内容を検討すること。職場では、肉体労働だけでなく、気を遣うことの多い内容の仕事でもあり、お茶とお菓子を食べる機会が多いが、勇気をもって断りたい。そしてアルコールを控えることか。いずれにせよ、これ以上数値が悪くなると合併症を心配しなければならないので、しっかり取り組みたい。

 

 次に職場で利用者に対する内容のある支援を行いたい。まずは長年の懸案であったASK(アルコール薬物問題全国市民協会)の通信セミナー「私を生きる」を受講したい。受講料が高いので迷っていたが、思い切って申し込もう。ずるずると引っ張っても迷いが生ずるだけ、一月の第一週の間に申し込む。

 

 研修だが、職場で進める研修は若い人に譲るとして、休日の意義ある研修を自分で見つけ、自費で受けたい。退職したとしても、障害者に一生かかわるのだから、自分への投資を惜しみたくない。

 

 ところで、私の職場では定年を過ぎてもパートタイマーとして働ける制度がある。「皿海さん六十五をすぎたらどうするの?」と聞く人がいる。ちょっと待って。私はマラソンや駅伝が大好き。ゴールが見え始め、「どこでラストスパートしようか」と考えているときに「ゴールの位置(中継所)をどうしますか」はないだろう。気持ちよくゴールさせてほしい。

 

 私が趣味のコンサートを聞きに行ったとしよう。コンサートが終わりに近づきました。会場から拍手も声もかからない状態で「アンコールしましょうか。準備していますよ」と奏者が言ったら白けてしまうのではないかな。

 

 清掃を一緒にしているSさん「定年後、パートでもなんでもいいから皿海さんと一緒に清掃ができたらいいなと思っています」と先日発言してくれた。私が清掃を指導した職員だけにとてもうれしく、貴重な発言。でも福祉法人すばるで考えた場合は本当に小さな発言。人事は管理者が提案し、理事会で審議し決定する。

 

 私に取り、最も良い形は残留もありのFA宣言。職場と私の双方がお互いをどう評価し、必要性がどのくらいあるのかしっかり話し合った上で決断する。

 

 妻は「皿海家の家計を考えた時、退職ではなく仕事を続けてほしい」という。私もそれは自覚している。それにがん治療で休職した時、「同じ職種、同じ待遇」で待ってきてくださった恩義を感じている。ただ、「長年勤めてくれた。君の方から延長を申し出るならもうしばらくここにいてもいいよ」という形であるならどうだろう。要は本当に必要とされているかどうか。福祉の職場では「同じところに長年いるとそこでしか通用しない考え方、行動になりやすい。そのため人事異動が大切」と言われている。必要性を話し合ったうえでの残留でないと、法人だけでなく、利用者にも申し訳ない。

 

 新年早々小難しいことを記したと思う方がいるかと思いますが、今年は「真剣」だけでなく、遊び心もプラスし、しっかりと生きている実感を楽しみたい。