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postheadericon くらしきフォーラムより(2017年11月20日)

2012 - がん友、皿海英幸さんのエッセイコーナー

   くらしきフォーラムより (2017年11月20日)    皿海 英幸

「ふーん、テーマ『一緒にやろうよ!』~つながろう~なのだ。シンポジウムは『障がい者就労に向けた積極的アプローチ』か。よし、参加しよう」というわけで、一一月一二日会場川崎医療福祉大学へ行く。

シンポジウムが始まるまでは時間があるので体験コーナーへ行く。車いす・手話・福祉機器・視覚障がいの体験や発達障がい当事者の声などのコーナーで体験をさせていただく。車いす、手話体験では「上手ですね」と声をかけられる。「車いすマラソンに出たことがあるのですよ」と言いたいところだがそれは控え、「ありがとうございます」にとどめておく。

次に腹ごしらえをと思い、エビワンコンテストのコーナーへ。ここは就労支援A型・B型の事業所がそれぞれ自慢のグルメを販売している。いろいろおいしそうなものがあるが、「イグサの炒麺(イグサの香り漂う緑の焼きそば)をいただく。和風であっさりとした味付け。おいしかった。

さて、いよいよ期待していたシンポジウム。~できる人を選考する時代から、できる仕事を創出する時代へ~というサブテーマが気に行った。それでは発言の要旨を私流にまとめてみたい。


就労移行支援事業所Ⅿさん 私たちの施設ではプリンターに使うトナーの販売を行っています。障害者の事業所といえば簡易作業中心のところが多いかと思いますが、商品の販売を手掛けています。働く仕事の内容は企業と変わらぬものを目指し品質においても負けないものを作れば対価も同じ。社会で生きていることを実感できることを大切に考えます。

プリンターを無料で貸し出し、トナーを使ってもらうという方法を取っています。売り上げは今年4月から10月で480万円。毎月70万円の売り上げは確保しています。作業に利用者を当てはめるのではなく、その人に合った仕事をできることが大切。毎日企業実習と変わらぬトレーニングを行い、個人のスキル向上を図っています。

実習と生活面の向上を行うことで10年、20年後に向けた支援を考える、できるだけ一般就労に向けた支援が大切。決めつけない支援を。

また、私たちの施設では休まず毎日通所することを勧め、皆勤賞を設けています。

就労支援コーディネーター(支援学校)Hさん コーディネーターとして大切なことは職場開拓と生徒をつなげること。生徒・家族がこの学校でよかったと思ってもらえる支援。この生徒さんに取り、何が大切か、家族の思いは何かを大切にし、寄り添いながら支援を行うこと。

N百貨店人事部Kさん 採用する側にとり大切なこと
①挨拶+ホウレンソウ(報告・連絡・相談)これらはコミュニケーションの基礎だから。
②身だしなみ その人そのものがきちんとしているように見える。
③時間管理 遅刻をしないことはもちろん、何時間で何個作る。この仕事を何時までに終わらせる。これらは日常の中で作り上げる。コツコツと取り組む。

そして、調子が悪くなる時の予兆を教えていてほしい。

現場では人間関係の配慮が大切。貴重な労働の仲間。社会人として生きていけるように支援し、仕事が長く続けられることが大切。

この後の話し合いの中で出てきたこと

挨拶についてだが、「この人はできないだろう」と決めつけない。大きな声ではきはきとした挨拶でなくてもいい。小さな声でも、何か反応があればいい。実習の中で指導と評価を繰り返し、できるようになった。徐々に徐々に、これから、これから。

企業の求めているものと作業所の求めているもののレベルに差がある。就労支援はA型B型にかかわらずその人本来の物をとらえて支援を行えば。まずは体調管理し、休まず通所することが大切。企業は人を働かせるプロ、この人は何ができるかをしっかり見て、セールスポイントを見つける。

地域のネットワークを大切にした支援を。


良いフォーラムに参加させていただいた。胃のない私は食べたいものがたくさんあっても一品しか食べられない。来年も参加し、珍しいものをいただき、じっくりシンポジウムで学習しようかな。