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postheadericon がん検診中国中央病院編(2017年10月4日)

2012 - がん友、皿海英幸さんのエッセイコーナー

   がん検診中国中央病院編(2017年10月4日)   皿海 英幸

 「あなたの主治医は自己都合により退職されました。従いまして、予約日には別の医師が診察します」という内容の手紙が岡山医療センターから届いたのは昨年の今頃だっただろうか。そこで予約日である今年四月には医療センターの医師と話し合い、中国中央病院消化器内科で見ていただくよう話し合いで決定した。

 その予約日が今日十月三日だ。今までだと早起きし、福塩線の始発電車で出かけたが、地元の病院なので、八時半ころまではゆっくりできる。ただし、CTの撮影があるだろうから朝食抜き。少量のお茶で水分補給というのはつらい。

 指定された時間より少し早く病院につき、地域連携室で手続き。この病院、家族は診察を受けたことがあるが、私は全くの初めて。そこで今まで受けた手術だとか色々指定の用紙に記入させていただいた。

 手続きが言わるとまずは機械で血圧測定。「えっ!」
上が百七十、下が百十。こんな高い数字は初めて。大体我が家で測ると百四十行くか行かないか、なのに。初めての病院ということでかなり緊張しているのかな。医療センターだと血圧を診てもらうことはなかったが、自主的に機械で測ると百三十。岡山だと安心感が違う。

 次に処置室で体重と身長の計測。「これでいいですか。普段と同じですよね」と看護師がメモを指しだす。「ごめんなさい、メガネをはめていないので数字が読めません」声を出して読み上げる看護師「はい、いつも通りです」「わかりました。このメモを張り付けておきますね」

 内科待合スペースのソファーに腰を下ろし、読書しながら呼ばれるのを待つ。ふと時計を見るとすでに十時を回っている。医療センターだと採血、CTの検査を終え、遅い朝食をとっている時間。初診だから仕方がないとはいえ、医師の問診を終え、それからCTの検査だと昼までに終わるだろうかという不安がよぎる。「早く検査を終え、何か食べたいよな。低血糖の症状が出ないうちに」

 「皿海さんどうぞ」看護師に呼ばれ、慌てて本と眼鏡をリュックにいれて診察室へ。「初めまして。よろしくお願いします」まずはあいさつ。

 その後、今までの経過を問われ、説明する。「当院だと、術後五年間順調に過ごすことができれば通院しなくてもよいということになっていますが」「はい、私も六年目くらいに『岡大病院への通院をやめ、地元に帰ってもいいですか』と聞いたことがあるのですが、『一年に一度会いたいですね。それにCTの検査をしていれば、ほかの臓器に発がんがあっても早期発見ができます』と言われ、その後も岡山に通っていました。でも十年以上経過したし、主治医がやめられたのでこちらに来てみました」「大学病院だと、資料を記録するという役割もあるのでそうなるのでしょうね。あなた自身はこれからどうしたいですか。CTの検査をやめた途端、がんになったということも可能性としてはありうるでしょう。また、十年以上なのに毎年CTで被曝することもないという考え方もあるでしょう」「私自身はもう検査はいいかなと思っています。ただ、今後がんが見つかったとき、すぐに相談できる先生、見ていただける病院と繋がっていたいという思いがあります」「わかりました。じゃあ来年四月、もう一度CTによる検査をし、異常がなければ終わりということにしましょう。それならあなたの資料が当院にも残りますので何かあったとき対応が早いかと思います」「わかりました。それでお願いします」

 その後、看護師によるCT検査の丁寧な説明あり。糖尿病の薬、今までは二日前から服薬を中断していたが、検査後二日間もやめた方がよいという説明は初めて聞き、納得する。

 今日の診断は無事終えたと言えるが、来年四月、CT検査の日とそれを受けての医師の診断が別の日、岡山だとどちらも同じ日だったのだけど。職場には休む日が増え申し訳ない。もう一回だけということで了解してもらおう。

 さて、岡山だと診察が終わると駅のコインロッカーに荷物を置き、ジョギングを楽しんでいたが、中国中央病院だとどうしよう。近くにロッカーのある場所を探そうか。それとも近いのだからあっさり自宅に帰り、ジョグしようか。