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postheadericon 「雨の恋しき」(2017年9月19日) 

2012 - がん友、皿海英幸さんのエッセイコーナー

   「雨の恋しき」(2017年9月19日)  皿海 英幸

 「マンモグラフィによる乳がん検診、受付開始から電話が鳴りっぱなしで定員三十名がすぐに満員となった。市民の関心は高いぞ。この勢いのまま、当日も多数の方が足を運んでくださるといいな」と思いを抱いて恋しきへ向かう。今日九月十六日(土)は「素敵な女性でいたいから(女性健康&がん検診啓発)」というイベントの開催日。私は実行委員として「相談する」のコーナーを担当する。


 「皿海さんいらっしゃい。担当の部屋へ案内します」昨年から開催されているイベントだが、私の顔と名前を憶えてもらっているのがうれしい。ちなみに昨年私は講師としてがん体験を語らせていただいた。

十時、イベント開始。「波動セラピーですか。府中ではこういうのは珍しいから気後れするかもしれませんね。よし、私が最初のお客になりましょう」と言い体験させていただく。「波動セラピー(サウンズスキャン)とはロシア宇宙飛行士の健康管理のために研究開発された機械を使い、ヘッドホンを装着し身体の600か所を、超低周波を利用しながら総合的にスキャン。スキャンした状態は、パソコンの画面ですぐに見ることができ、未病の段階で身体の状態に気づかせてくれる」というもの。ただし、医療行為ではない。

ヘッドホンを付け、セラピーが始まると私の隣に着席し、食い入るように画面を見つめる知人のSさん。私の健康を気遣っておられるのか、それともこういうセラピーが珍しくて興味があるのか。Sさんとはよくコンビを組むだけに、できれば前者であってほしい。
「いいですね。かなりリラックスされています。標準が3、ストレスがたくさんたまったところは6、リラックスされていると1。1からだんだん色が濃くなるのですが、明るい色が多く、1が見えます。1が見える人は珍しいのですよ。ストレスをためても早めに回復され、気分転換のうまい人ですね。でもアルコールは十分足りていますよ。血糖値が高いから気になると言われていた膵臓も悪くはないです。それによく笑ったり、講演活動をされたりしているからか、顔の状態が特に良いですね」

そうなのですか。よかった。がんの行事に参加すると、元気が出るのだが、Sさんがそばにいてくれたから、安心感があって好結果につながったのかもしれない。もっとも最近物忘れが進行しているから、ストレスがあることさえ忘れるということかな。

さて、医師による相談コーナーの尾道から来られたK医師、フェイスブックで「がん検診を積極的に勧めない」と記されていた。そこで来客者がないときに話をさせてもらった。医師の見解を要約すれば「すべての健診を否定するものではないが、検診の中には身体に負担をかけすぎ、体力を奪うものがある。CTの検査等、間隔をあけずに行うと、検査ががんを作る恐れが出てくる。また今すぐ治療を必要としないがんが見つかるケースもあるが、見つかると患者は気になり、すぐに治療をしようとする。

検診、治療にはよい面・悪い面があるのだが、両方を知ったうえで選択しているとは思えないので、積極的に勧める方が良いとは思わない」

フェイスブックでは、表現がきつく、かなり個性の強い医師かと思ったが、直接話すと、穏やかにわかりやすく話を聞かせてくださった。また、後日、そうした考え方を記した本の紹介もしていただいた。

がんに良い食事・病気にならない食事相談担当のMさんとも話をさせていただいた。旦那様ががんになられたので、支えるため、自分には何ができるか何をしようかと思い、食事の勉強をし、食事を変えようと思われたと言われる。「治療中、旦那様だけみんなと同じものが食べられない、外食を控えているという状態を何とかしたい。食事はやはり楽しまなければ」という部分、がんの部位は違うが私と同じ体験・思いを語られておられるので、話に引き込まれ、意気投合。

「無農薬・添加物無しという食材だけで料理をしようと思うと高価になります。水素水を上手に使えば安いものでも体にやさしく取り入れることができます」と話されていた。そして、「私は食事を改善することで、冷え性だったけれど、改善され、暖かくなりました。私の手を握ってみてください」えっ!初対面の女性の手を握ってもいいの。と思う私は古風か。「皿海さんの手も暖かいですね」それは今ドキドキしているからでしょう。

さて、本館二階の状態だが、本日雨天のため、外でテントを張って行う予定のブースもすべて二階へ。知る・正す・癒す・輝く・楽しむ のブースがある。本来手相とかインナーカード数秘カウンセラー等心を扱うブースは落ち着いた雰囲気の方が良いのだろうが、天候上やむを得ない。また、府中市ではなかなかお目にかかれないもの、高い敷居を感じるものなども今日だと気軽に参加できるので、順番待ちで繁盛しているブースが多い。

私は心と体を癒してもらえたらと思い、若石健康法による足もみを体験。リレーフォーライフで出会って以来、一年に一度は必ずと言ってもいいくらい体験している。最初の体験時は悲鳴を上げたいくらい痛かったが、終わるととても気持ちが良く、身体がポカポカするような感じだった。今は体験時もしてくださる人と会話を楽しめる状態に。

手相・占いといったものが今若い女性で人気のようだが、私はおみくじも含め、やらない。自分の未来がわかると慢心したり、落ち込んだりするのでは。そのことにより、実際の未来が変わるのではという不安がある。今最善を尽くすことを積み重ねることで未来は開けると思っている。会話を楽しみたいような魅力的な女性が担当しておられるが、今回もパス。

さて、十六時になり、片付け開始。外のテントが少ないだけ、昨年より速めに片付け終了。そしてスタッフでの記念撮影。皆さん立ったままなので、おこがましいが、「前列でしゃがむ人もいないと顔が見えないですよ」といい、最前列ほぼ中央あたりにしゃがむ。「そうですよね」と続いてくれたのは同室で食事相談を担当されていた方。やはり意気投合だな。

すべての行事が終了したところで、近くのお好み屋に会場を移して打ち上げ。外食だし、スタッフは圧倒的に女性が多いのだが、私も楽しめる。知らない方ともすぐに打ち解けるようになった。がんになったことで性格が変わり、今まで付き合っていなかったような人とも自然に打ち解けられるようになったことは良かったと思う。打ち上げは一時間の予定。以後は自前となる。予定の時間が来たが、野球中継はまだ終了ではない。とても今帰られる状況ではない。

「残念!」マジック1だったので、カープが優勝すればもう一度乾杯して盛り上がろうと思っていたのだが。

野球は残念だったが、これもよい思い出。多数のスタッフで一生懸命応援したぞ。今日は一日意義ある過ごし方ができた。

雨はほとんどやんだようなので、今年も余韻を楽しみながら、徒歩で帰ることとしよう。