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2012 - がん友、皿海英幸さんのエッセイコーナー

    誕生日を前にして(2017年04月10日)   皿海英幸

 四月十八日で私は六十四歳になる。そろそろ定年を意識せざるを得ない時期かもしれない。定年をどんな形で迎えたいか、定年後はどうするのか。真剣に考えざるを得ない。

 ただ一つ決まっていること。マラソンや駅伝が大好きな私。箱根駅伝のランナーのように、たすきを次の人に渡すと同時にその場に倒れこむような定年を迎えたい。燃え尽き症候群と言われようとも、しっかりラストスパートをして少しでもよい位置でタスキ渡しをするのは当然のこと。

 そんな私だが、渡辺和子著「面倒だから、しよう」という本に次のような文章が記してあった。

 「私から歳を取り上げないでください。なぜなら、歳は私の財産なのですから」と言った人がいます。
 私も〔財産〕と呼べる年を取りたいと思っています。そのためには、「笑顔、思いやり、そして自己受容」と日々自分に言い聞かせている毎日です。

 私も年を取るということはバームクーヘンのように、人としての技量、豊かさが少しずつ膨らんでいくものと認識している。だから「アンチエイジング」という言葉を聞いて、すぐに同調しかねる部分がある。
 また自己受容は、難しいけれど大切なこと。私は職員として未熟であり不十分という思いが強く、職場で集合写真を撮るときはつい、体が委縮すると言いうか、逃げ出してしまっていた。

 だけど、そんな未熟な自分でも自己受容が大切と感じ、三月の研修旅行では意を決し、写真に写った。四月のお花見でもそうだ。逃げてばかりでは、自己受容できない私では、私の後継者と内定している職員に申し訳ない。私からタスキを受け取ってもらえないだろう。「笑顔、思いやり、自己受容」でしっかりとしたタスキ渡しをしたい。