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postheadericon 旭学区ロードレース大会より(2017年01月30日)

2012 - がん友、皿海英幸さんのエッセイコーナー

    旭学区ロードレース大会より(2017年1月30日)   皿海英幸

 「あれっ、どうしたのかな」例年だと二十日前後の日曜日に開催されるロードレース大会が、今年は二十九日となっている。だけど、結果的にはこれが幸いした。一月中旬に風邪をひいた私、二十二日開催だったら参加できただろうか。

 当日九時三十分集合。八時五十分、おにぎりを食べ、九時過ぎに家を出る。会場の旭町グランドに到着すると受付をすます。会場を見渡すと広谷町の人が少ない。今日の大会、一般の部は駅伝が主役。がんの手術前は体育会に依頼され、私が選手を集めて出ていたが、術後は競争せざるを得ない駅伝はパスし、個人の部をマイペースで走っている。主役の駅伝の部に出場しない町はやはり盛り上がりに欠けるよう。ちょっぴり申し訳ない気分。

 「おはようございます。よろしくお願いします」声をかけられ、振り返ると職場の同僚Hさんと利用者Tさんがいる。Tさんは学区内に住んでおり、趣味は散歩。「学区ロードレース大会に出てみたい」という希望があるので、折に触れ、Hさんと私で声をかけていた。Hさんは大会スタッフとして参加。そこで選手として参加する私がTさんと行動を共にすることに。

 受付を済ませ、ゼッケンをもらうと着替える。今日の私はピンクリボンとカープがコラボ企画のTシャツ。腕にはピンクリボン宮崎の鮮やかなリストバンド。

 順位やタイムで多くを望めない私は服装で楽しむ。昨年はカープのユニホーム背番号60で出場。そのためか昨シーズン阿部選手が活躍した。今年は38、胃がんの手術をした赤松選手を応援しようと思ったが、ユニホームが間に合わず。そこで、がん関連の服装をと思い、このような服装に決める。

Tさんは黒っぽいトレーナー。「少しは体を動かしておいた方がいいよ」二人でグラウンドを軽く走り、ストレッチ。

 「おはようございます」挨拶と共に後ろから肩をたたかれる。振り返ると「素敵な女性でいたいから」というイベントで足もみ体験コーナーを担当していたI さん。彼は今回スタッフとして参加。前回は駅伝の部に参加していた。「なぜ、RFLのマフラータオル着用なのかな」と思っていたが、RFLでも「足もみ隊」として参加を重ねていた。

 スタート時間が近づいたので、羽織っていたジャンパーを脱ぎ、入れ歯を外す。この方が空気の通りが良いというか楽に走れる気分。人相は悪くなるがもともとイケメンを目指していない私はかまわない。

 「ドン!」合図とともに一斉にスタート。前列に小学生、後列に一般という整列だったので、スタートダッシュはできない。ばらけるのを待つか、外に大きくはみ出して走るか。ここのコースはスタートしてすぐに大きなカーブ、そして下り坂があるので、無理はしないようにしよう。

 駅伝の部に出場資格のない中学生・高校生は個人の部に出場するが、同じ部門で走るのはちょっと辛い。また、小学生でも野球やサッカーをしている高学年の生徒には軽く離される。

 リフレ内、包括支援センターの課長を見つけ、後ろをついて走る。私より十歳若いが、楽に気持ちよく走っている。人気者なので、沿道からの応援に手を振ってこたえている。まだ中須町内だから私は控えめに。

 後半になり、いよいよ広谷町消防機庫当たり、急こう配の上り坂。平地は若さで走ることができるが、上り坂は練習がものを言うはず。それを信じてスパート。ほかの人はこのあたりでスピードを落とす。苦しいけれど、ここで追い抜いていくのが快感。

 課長との差もどんどん近づく。よし、よし。一気に(気持ちだけだが)スパート。課長を置き去りにして坂を駆け上る。彼は駅伝の部にも出場予定で、準備運動として個人の部を走っているので抜き去ったからといって自慢にはならないのだが。

 きもちよくゴールし、Tさんを待つ。しばらくしてTさんがやってきた。「ラストスパート」と声をかけるがスパートする元気はなさそう。

 「上り坂でばてました」ゴール後つぶやく。でも、地域で一人暮らしの彼、溝掃除やごみステーションの当番以外、趣味をいかして地域行事に参加するのは勇気がいること。今回参加し、完走でき、彼も私も満足。よし、また学区の行事に誘ってみよう。