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postheadericon 二〇一六年を振り返って(2016年12月26日)

2012 - がん友、皿海英幸さんのエッセイコーナー

    二〇一六年を振り返って(2016年12月26日)   皿海英幸

 「私の子どもは持病があります。このたび小学校に入学するのですが発作が起きた時はすぐに学校や病院と連絡を取り、素早い対応をする必要があるのですが、勤務中連絡が取りにくい雰囲気があります。困っています」相談を受けたのは四月の初めだったろうか。「就職の面接に際し、子どもさんのことは告げているのですね」「はい、説明しています。管理者に許可はいただいているのですが、ほかの人に徹底していないみたいで。」「わかりました。私が管理者と話してみましょう」

 この職員と管理者と何回も話し合いを持ち、五月の職員会議で法人の合理的配慮として発作の際はすぐに電話をすることが確認された。その後、発作が起きたことがあるので、対応できていてよかったと思っている。
 私自身、家から電話があり、仕事中にもかかわらずすぐに帰宅し、救急車で子どもとともに病院へ行った経験があるだけに、人ごととは思えず、今年を振り返ったとき、もっとも強く印象に残る出来事だ。

 八月末、術後十周年を無事迎えることができた。「十年生存率」という言葉は胃がんでは使わないそうだが、とてもうれしかった。そんな年に、「恋しき」で開催された「素敵な女性でいたいから」というイベントに、がん体験を語る講師として参加できたことも、とてもうれしい。

 遠方に行き、語ったことは今までにあったが、府中市内では初めてのこと。しかも以前から「近くであれば聴きに行けるのに」と言っていた知人のYさん、Mさんが実際に来られたのは感激。そしてMさんは実行委員として、私が講演するコーナーで医療用帽子や、下着の販売にもかかわってくださった。

 この行事にかかわることで、たくさんの人との貴重な出会いがあり、一度にフェイスブックの友達が増えた。この人たちと来年もがんに関する行事ができたらいいなとひそかに思っている


 八月下旬、今年も「看護学生との合同学習会」に講師として招かれ、がん体験を話した。同時にすばるクリニックスタッフの人たちに術後十周年のお祝いをしていただいたこともうれしい出来事。 

 首を長くして待っていた、看護学生による当日の感想文集が十二月に届く。読んでいて、とても真剣に聴いてくれていることがわかり、改めて「良かったな」と思った。

 そうそう、初孫由衣ちゃん誕生は今年の四月。休日を利用し、京都の病院まで会いに行ったが、「孫ってどうしてこんなにかわいいの」という感じ。

 六月、宇治神社にて由衣ちゃんの宮参り。参加したみんなが由衣ちゃんの健やかな成長を願う。

 八月には我が家に来てくれた。由衣ちゃんはまだかごの中で手や足を動かしている状態だが、握手したり、そっと抱っこしたり。たくさんの写真を撮った。

 リレーフォーライフに今年も参加。雨の影響で今回はすべて体育館内での行事だったが、コンパクトでよい面も多数あった。そして私は七年連続「ルミナリエステージ」でスピーチ。こんなに評価してもらっていいのかな。「しゃべる技術」が得意ではないだけに、私の生き方考え方を評価していただいたのだと思うと、とてもうれしい。

 ロードレース大会は「神戸バレンタインラブラン」「福山マラソン」「広島平和マラソン」「青太マラソン」に参加。すべて十キロの部だが、気持ちよく完走できた。来年は事情が許せば、ハーフもしくはフルマラソンにも参加したい。

 十二月、職場の職員面接で「皿海さんが現在責任者の清掃だが、来年からはSさんが後継者と意識して接してください」と管理者に言われる。仕事を惰性でやってはいけないだけに、これは心地よい刺激。私の定年まであと二年あるが、私の持っているもの、考えていること、すべてSさんに伝えたい。そしてSさんが清掃責任者としてしっかり働けるよう、全力で支援することを来年の目標の一つとしよう。

 同時に大事なことは、何かを変え、もっと成長し、魅力ある人となりたい。そうでないと「コンプレックスの多い皿海のやっていた仕事の後継者か」ということになりSさんが気の毒であり、かわいそうすぎる。

 うん、来年もいろいろとやること、課題が見えてきたぞ。年末年始にしっかり考え、やる気のスタートを切ることにしよう。