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2012 - がん友、皿海英幸さんのエッセイコーナー

   RFL打ち上げにて(2016年10月20日)   皿海英幸

 「気になるけれど、もう出かけないと」テレビではクライマックスシリーズカープ対D℮NEの試合を放映しているが、試合終盤で二点差。今日カープが勝つか引き分けるかで日本シリーズ進出が決まるのだが。

 十月十五日十八時三十分より尾道市の○○食堂でRFL広島(尾道)の打ち上げが開催される。今年のRFL、台風の影響のため、全面的に体育館での開催となり、皆さん色々いつも以上に思いをお持ちかと思い、参加させてもらうことに。

 開始十分前に到着。来られた方は談笑されている。私も加わる。「ちょっと私用ですがいいですか?」T病院スタッフに話しかける。「どうぞ、なんですか」私は現在一年に一度岡山医療センターでがん検診を受けている。先日病院から「あなたが予約している医師は一身上の都合でやめたので、ほかの医師があなたの担当医となります」という手紙が来た。私としては、「術後十年を無事経過したので、地元に帰ってもいいのでは」と思っている。それを伝えると、「わかりました。来週T病院であなたの担当にふさわしい医師に声をかけておきます」快く引き受けていただく。これで今日の収穫は一つあり。RFL実行委には様々な職業・立場の人が居られるが、皆さん家族か親戚かというようによくしてくださり、ありがたい。

 定刻となり打ち上げ開始。実行委員長の発声の下、まず「乾杯」予想はしていたけれど、同じテーブルだけでなく、周りのテーブルの人たちとも移動しながら「乾杯」。とても意気が上がるけれど、飲み物をなみなみと注がれているので乾杯すると少しこぼれる。うれしくもあり、もったいない。規模は全く違うけれど、カープ優勝の際のビールかけにも負けず劣らずの気分。「乾杯」だけでこの充実感、一体感はなぜだ。もしかしたら「一度は死を意識した者同士がイベントを開催したことによる充実感、高揚感」からか。

 「ここの料理はいいね!唐揚げなんかが来ると、腰が引けるけど、突き出しが日本料理で飲みやすいよ」もちろん胃の全摘以来、外食は苦手としている私だけれど、今日は楽しんで食事ができそう。良いところを選んでくださった委員長に感謝。

 料理やお酒を堪能したところで、皆さん一言ずつのあいさつへ。「今年は屋内での開催のため、今まではあまり見られなかったブースも見学できてよかった」「準備、あとかたづけがスムーズにできてよかった」という意見が多数上がった。

 私のあいさつの要旨を記す。「RFL広島(尾道)第一回から今回まで連続してルミナリエセレモニーでスピーチの機会を与えられて感謝しています。自身は不器用で人前でスピーチするより、一人エッセイを記す方が向いていると思います。そういう意味ではホームページ『がん友のエッセイ』で発表の機会を得ていること、幸せに思います。術後十年目をクリアーできたので、今まで以上にがん患者のために何ができるかを考え、皆さんと共に行動したいと思います」

 家族は私のスピーチを「原稿の棒読みみたい」「不器用なのでハラハラ」等評価してもらえないが、ただ一人ルミナリエステージで連続してスピーチをしているのだから、何かがあると信じたい。

 ほかのテーブルも回って労をねぎらいつつお酌する。胃の全摘以来外食が苦手なはずの私だが、RFL打ち上げだけは元気で過ごせる。雰囲気がいいのか、料理がいいのか。改めて記すまでもないだろう。

 途中、「RFL尾道 写真集」DVDを記念にいただく。「数に限りがあるのでまずは各団体に一枚」と言われたので個人参加の私は遠慮。「皿海さんにも」と実行委員長が言われ、いただく。

 「私からのプレゼント」と言われ、私的に撮った写真集「RFL2016」のDVDもいただく。RFLの活動だけでなく、過去に認知症についてともに学習したことがある人だけにとてもうれしい。今回は席が離れていたのであまり話ができなかったが今後もRFLの活動を通じ、交流したい大切な人。

 今夜はゆっくりしたいのだが、明日府中市で「素敵な女性でいたいから」という女性健康応援&がん検診啓発イベントがあり、実行委の私は早めに帰る必要あり。「ここにも素敵な女性がたくさんいるのに残念ですが帰ります」「素敵な女性と言えば、明日、私のことを思いながら頑張ってね」と声がかかる。「私に取り、素敵な女性とは妻のことです」女性は苦手で通してきたという私だが、こんな軽口がたたけるのは酔いのせいでない。RFLで出会った女性、皆さん魅力的なうえに気心が知れているという安心感があるからであろう。「よし、明日のイベント、頑張ろう」そして「来年のRFL、頑張るぞ!」今夜はありがとうございます。