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2012 - がん友、皿海英幸さんのエッセイコーナー

    やる気満々(2016年10月5日)   皿海英幸

 「こうだったよね」「これでいいよね」昨日の説明をワックス清掃担当のSさんと私で思い出しながら自動床洗浄機を試運転する。「わが社の機械はいわばアナログタイプ。R社はデジタル」と言われていたが、まさにその通り。R社の洗浄機の操作はすべてボタンを押すだけでできる。一方今回購入したS社の洗浄機はパットの位置を確認しながらペダルの操作を足でするというようにアナログ的。

 今回購入にあたり、私とSさんとで話し合いながらS社の洗浄機に決めた。シンプルなだけに故障しにくく長持ちをするのでは。何回か使うことにより、コツを覚えればアナログの方か使いやすいのではという点がS社の洗浄機にした理由。そして大切なことは従来の物より性能が良いが小型化され、障害者や女性職員でもなれれば使いやすいということ。

 数年前、ポリッシャーも新しく買い替えてもらった。この件に関しても私が選定にかかわった。以前使っていたものより、こちらも扱いやすく性能もよい。

 ワックス清掃補助担当のМさんがわかばを退職されて以来の課題だった職員体制だが、昨年九月からSさんが清掃担当職員として入られた。Sさんの採用には私はかかわっていないが、ワックス清掃の指導は私がしたと自負している。もっとも指導する中で、Sさんに私が教えられること、気づかされることが多く、お互い足らないところを補い合う良い関係だと思っている。Sさんは、ワックス清掃にとても熱心に取り組むだけでなく、一緒に清掃をする利用者への接し方について参考になる点が多い。

 Sさんという清掃担当職員、ポリッシャー、自動床洗浄機とこれだけ与えられたら張り切らざるを得ない。六十歳を過ぎ、定年を意識し始めていた私だが、もう意識しないで、リフレのワックス清掃、それも長年の課題だった剥離洗浄に取り組みたい。たとえ定年になったとしても、その後は体力が続く限りパートあるいはアルバイトでもいいからワックス清掃にかかわりたい。

 そのためには、しっかりとした実績を残すことにより、法人役員、職員、利用者に必要とされる人物でありたい。幸いSさんは「皿海さんが定年後も一緒にワックスをできるといいですね。指導してくださいね」と言ってくださる。「社交辞令が含まれている」ととらえる向きもあるかと思うが、私はこういう発言を聞いたら真に受けてその気になる一途な性格だということをSさんは知っていての発言だと思っている。これだけ恵まれているのだからやる気が起きないわけがない。

 ところで新しい機械が入り、職員も新しい人が入った。清掃にかかわる利用者も最近入れ替わったので、わかばの清掃の基本を今一度確認しておきたい。

 まずリフレ清掃はわかば(障がい者の就労支援をする福祉施設)と’府中市との随意契約により行っている。これは障害者支援の一環としての施策。契約である以上、契約書に基づき、きちんと行う必要があるが、これはチームわかばとしてのこと。利用者個々人においてはいかにやる気を引き出すか、自信につながるか、そんな指導が大切。そして安定した収入により、利用者の所得保障という面がある。また、市民が利用する場所で清掃を行うため、市民が清掃する利用者に接することで、障害に対する理解という面がある。

 こうしたことは、法人の役員会でも確認されている。そのため、「清掃能力が低い人、体力に不安のある人でも希望すれば、時には清掃に出てもらおう」ということ。
 「極論すれば、ただ立っているだけの人でも希望すれば時には出てもらう方向で考えてくれ。当然清掃作業が十分にはできないだろうが、皿海君、君がカバーしてくれ」と当時の理事長に直々に言われている。

 当初は清掃の資格を持つ職人さんに指導をお願いしていた。「○○君は清掃に向かない。練習に出てもらわなくてもいい」と職人さんに言われた利用者にも「私が担当者になったから、もう一度指導してみたい。出てほしい」と誘い、清掃業務にかかわってもらった利用者がいる。

 リフレ清掃それも剥離に力を入れるのはもちろんだが、利用者にいかに力をつけ自立の方向に目を向けてもらうか。これからは今まで以上しっかりと取り組みたいと思う。