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2012 - がん友、皿海英幸さんのエッセイコーナー

    自然治癒力でがんは治る(2016年2月17日)     皿海英幸

             「寺山氏講演会より」

 「あれ、何で!」一月のある日、フェイスブックを開くと「自然治癒力でがんは治る 寺山心一翁講演会」の招待状が届いていた。招待者は年末にフェイスブックで友達になったばかりのYさん。彼女は私ががん体験者と知っての招待かな。いや待てよ、フェイスブックの私の文章を読めばがん体験者とすぐにわかることだな。

 こういう招待状をくださるということは彼女もがん体験者、あるいは身近にがん体験者がいて、講演会にかかわっているのかな。まあいいや。プライバシーに深入りせず招待されたことを喜ぼう。

 ところで寺山氏は杉浦貴之氏発行「メッセンジャー」あるいはケリー・ターナー著「がんが自然に治る生き方」で紹介されている人。それを読んで関心を持った。二月十一日尾道公会堂で開催とある。よし、地域行事がなければ参加しよう。寺山氏の講演と彼女に会えることを楽しみに。

 当日昼前尾道着。尾道ラーメンを食べ、会場へ。それでは寺山氏の病歴を簡単に紹介しよう。一九八四年右腎腫瘍という診断を受け、十二月四日右腎臓の摘出手術。医学的には抗がん剤・放射線治療が効かなければ一年もたない状態だったが、当時は、インフォームドコンセントは確立されておらず、正しい病名病状は本人に告げられていない。抗がん剤・放射線による治療を受けたが、治療効果なく、医師に見放されて三月六日退院。自宅に戻り、自分の力でがんを治療しようと取り組む。一九八八年から今まで、がんの再発なし。今、寺山氏はがんに苦しむ人々に、身体と心・魂といかに向き合うかを伝える活動に力を注いでいる。

 それではまず寺山氏の講演で印象に残ったところを箇条書きしてみよう。

・病院から自宅に戻り、「家庭の愛は無条件の愛」病院では職業として親切に接してもらった。

・日の出を見ながら呼吸をしていた。呼吸とは吐くことが先。まずは吐くことを一生懸命行う。そして日の出を見ながら宮沢賢治の「雨ニモ負ケズ」を唱える。

・人は生かされている。あらゆるものに生かされている。神の愛を感じ、宇宙に行かされている。

・がんに愛を送ったら、痛みが亡くなった。闘病から愛病へ。

・「必死」という言葉があるように、人はいつか必ず死ぬ。だからいま生きていることに感謝。

・余命何%といった数字ではなく、直感を信じよう。感性を大切にし、自分の体の声を聴く努力をしよう。

・がんは自分で作ったもの。「どうやって作ったの、どうすれば小さくなるの、と考えてみよう。医師の話を信じるだけでなく、自分に合った治療方法を見つけることが大切。がんは自分で治せる病気。

 寺山氏の講演はすべて前向きで明るい内容。明るすぎて「本当に信じて大丈夫ですか」と突っ込みたくなる。でも、メモを読み返した時、なるほどというものが多々ある。まずは呼吸。ジョギングでもまず吐くことから意識する。吐きさえすれば必ず吸う。人体は本来、生きるためにできている。

 生きがい療法でも、「死は自然現象ととらえ、今できる最善を尽くす」というのがある。今生きていることに感謝し、生かされている自分を意識することで、人はしなやかに、たくましくなっていくのでは。

 数字よりも直感を大切にし、自分に合った治療法をということだが、私も三カ月の余命宣告、五年生存率十パーセント余りという数字を告げられたが、術後九年半を生きている。

 心に残る講演会だったので、寺山氏の著書「がんが消えた」を会場で購入し、読んでいる。講演の内容を詳しくかつ理論的に記してある。本当に信じても大丈夫のようだが、氏は「人の言葉をそのまま信じたり、まねしたりするのではなく、自分で判断し、納得のいく方法を」と記している。

 ところで、Yさんに挨拶できずに会場を去ってしまった。次回こそと思うが、大丈夫かな。女性は髪形や化粧の仕方を少し変えただけでも印象がガラっと変わる人がいますよね。