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2012 - がん友、皿海英幸さんのエッセイコーナー

   参加しました「希望の祭典」(2015年10月4日)  皿海英幸

 ステージに登場すると持ち歌を歌い始めた杉浦貴之さん。トーク&ライブが始まったぞ。「えっ!なんなのだ、これ」杉浦さんがマイクを口から話し、歌うのをやめても歌は流れている。「今日ここで、口パクで歌うとは思っていなかった人、だまされたかな。人には思い込みがある。『がんになったら治らないのでは』というのも思い込み。今日はみんな元気になって帰りましょう」

 さすが余命半年の腎臓がんの告知を受けながらも十六年生き抜いた「魂のシンガーソングランナー」入り方がうまい。これでみんなの心をがっちりつかんだぞ。

 「第五回がん治っちゃったよ!全員集合」九月二十三日岡山県立総合福祉会館での出来事。引き続き、杉浦さんのメッセージを続けよう。

 「私はがんです」という人がいるが、本当にそうした言い方でいいのか。人の細胞は六十兆あるといわれるが、がん細胞はそのうちの少しだけ。正常細胞の方が圧倒的に多い。「私は私です。ちょっとだけがん細胞があります」というので良いのでは。

 がんの告知を受けたらうなだれるより「直すのだ」「人生をもっと楽しもう」と決意するのが良いのでは。そしてがんを治すことを考えるより、治った後をどうするか、何をしたいかを考えることが大切。私はホノルルマラソンを完走し、その後ハワイで結婚式を挙げることを具体的にイメージしていた。

 エネルギッシュで楽しいステージ。たくさんの元気をもらった。良かったから彼が編集・発行する雑誌「メッセンジャー」を買っちゃった。

 他の出演者についても記す。

 子宮頸がんから自助療法で回復された小島七海さんは夫のToshiさんとともに出演。笑顔が絶えることのない講演&演奏のステージ。まさに笑わせ療法だ。はしゃぐような語りの七海さん、「いつもこうなのですよ。打ち合わせしても違うことを話している」と語るToshiさんはやけに冷静に見えた。二人にはオーストラリアのアボリジーの楽器ディジュリドゥという楽器を紹介してもらった。

 さて、ご当地岡山出身の春名慎司さんは4期の中咽頭癌から16年。完璧主義であり、ちょっとしたことでイライラし、ストレスがたまっていた。告知を受け、「生きたい!」と思った。今できることはなんだろう。
・運動(気功)・身体の温め・食事療法(玄米採食)一つのことでも続けると自信となり、すっきりする。

 助かるかどうかは別問題として 充実した生を送りたい。がんが治った人は十人十色。自分なりの治し方を作ろう。自分なりの治し方がわかった人はがんが怖くなくなる。

 私が思うがんの特効薬とはがんになる前よりも健康で幸せな人生を歩むこと。そのためには自分は何をすべきか。「これでいいのか、これしかないのだ」と自問自答の作業。勉強するばかりでなく、自分の心と対話し自分の勘で決めることも必要。

 がんサバイバーだけでなく、医師として「根本医療を目指す」堀口裕氏が登場。なぜがんになったのか、身体を使うけれども手入れをしていなかったから。現代医療は目に見えるものだけを病気と診断しているが病気には根っこがある。健康な時の自分には、病気を防ぐための力があったが、病気になったときの自分にはその力がなくなっていた。病気を防ぐ力のことを「自己防御力」という。

 自己防御力をつけるためにはどうしたらいいのか。細胞を元気にすること。

 パネルディスカッションがあり、ラストのコーナーは参加者有志が前に出て自分の目標なり希望を発表。それに対し、会場のみんなが「○○さんならできる。大丈夫!」と言いながら右手の拳を上げる。元気が湧き出るとともに会場が一体感で包まれる。連休最後の日を有意義に過ごすことができた。心地よき気持ちをもって、岡山を後に帰路につくことができた。