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2012 - がん友、皿海英幸さんのエッセイコーナー

   まずは朝食から   (2015年8月2日)  皿海英幸
 
 「子どもが学校でトラブルを起こし、呼び出されたお母さん。教室へ入ると『先生申し訳ありません。○○ちゃんどうしたの?先生に謝ったの』子どもは『うるさい。ろくにご飯も作らず、母親面をするな』
 この子はちゃんとした食事がしたかったのです。お母さんに食事を作ってもらいたいのです。

 今では『朝食を食べてきた』という子供の中には菓子パンとジュースという子供もいます」

 七月二十五日(土)講師 山崎高広さん(尾道市在住)による「もっと知ろう 食品添加物」という講演を聴いたが、上記の部分が一番印象に残った。それではいつものように私なりに講演要旨を記してみたい。

 まず、ジュースの実験をします。水に添加物を混ぜ合わせると、鮮やかなオレンジジュースの色ができました。香りもいいですね。でも添加物のほとんどは石油を原料としています。ジュースの中には糖質を減らし、甘味料で味を整えているものがあります。体によさそうですね。でも人工甘味料も石油を材料としています。「スポーツ飲料なら飲んでもいいでしょう」という人がいます。プロスポーツの選手でもスポーツ飲料を少し薄めて飲んでいます。私たちがそのままでガブ飲みするのは良くありません。

 コンビニで売っているおにぎりですが、約三十種類の添加物が、サンドイッチだと約六十種類の添加物が入っているといわれています。家庭で手作りするとあんなにきれいにできませんね。そしてコンビニ食品は日持ちします。二十四時間営業、チェーン店に配送センターからの輸送。今や添加物なしでコンビニやスーパーの営業は成り立ちません。

 私たちは少しずつ石油材料を体内に入れるという人体実験をしています。

 さて、「食原性低血糖症」について話します。これは糖質を御飯等炭水化物からではなく、スナック菓子や清涼飲料水など、甘いもの(白砂糖)から多くとることで起きるものです。炭水化物は血糖の上昇が穏やか、一方白砂糖は大量だと血糖が急上昇し、それに対処するため、低血糖を引き起こす。

 低血糖が続けば、ブドウ糖をエネルギー源としている脳細胞は機能が低下。さらに血糖を上げようとして攻撃ホルモンといわれるアドレナリンが過剰分泌され、攻撃的になりやすい生理状態が生まれます。いわゆるキレやすい状態です。

 乳がん患者の調査をしたところ、「朝はパン食」という人が「ご飯とみそ汁」という人より多数という調査があります。パン食のほうが和食より油・添加物が多そうですね。

 私たちは平均すると毎日二十グラムの食品用添加物を食べているといわれています。一年だと、一生だと、と考えると大変な量ですね。まさに人体実験。

 食品添加物の話をすると「食べるものがなくなる」と言われる人がいます。百点満点でなくてもいいのです。私もコンビニのおにぎりを買うことはあります。事実を知ったうえで判断すればいい。何か一つでも始めればいい。まずは手作りのごはんとみそ汁という朝食を食べることを勧めます。

 「私には何も影響が出ていないから大丈夫。気にしない」という人がいます。それはちょっと違います。「閾値」という言葉があります。コップ一杯分までは何の症状も出ず、平気だが、コップからあふれ出すと症状が出る。「今まで自分が花粉症になるとは思ってもいなかったが、最近どうもそれらしい症状が出る」というあれです。添加物も一緒。今は何もなくても、何もない状態だから気を付けることが大切。

 有意義な話だった。私は三食には気を配っていると思うが、胃を全摘のため補食が必要。外で捕食するときは菓子パン・スナック菓子が便利。また、マラソン大会の途中、何を食べ、何を飲むかも見直しが必要。体が一番必要としている状態なので吸収が良いだけに。何か一つでもいい、見直しを始めてみたい。