2009メインメニュー

postheadericon 応援よろしくお願いします

2012 - がん友、皿海英幸さんのエッセイコーナー

   応援よろしくお願いします   (2015年7月24日)  皿海英幸

 「第一回にしてはすごい人気だな」十一月八日開催予定の岡山マラソン。岡山県民優先で二千人、一般枠だと一万二千五百人募集で定員オーバーだと抽選となる。「抽選だから急いで申し込まなくてもいいや。しばらく様子を見てからにしよう」と思った私。ところがエントリー開始から多数の申し込みですぐに定員オーバー。まだまだ申込者は増加しそうな勢いだ。

 岡大病院でスキルス胃がんの手術をした私は岡山市に特別な思い入れがある。今は岡山医療センターで検査を受けているが、良い結果をいただくと市内をジョグするという習慣は今も続いている。それだけに第一回岡山マラソンに参加したいと思ったが、籤運が悪い私はパスだ。

 じゃあどうしよう。やはり今まで出場している宮崎市の青島太平洋マラソンにしようか。青太マラソンは先着順だから抽選結果が出るまでハラハラドキドキということはない。受け付けてもらえたかどうかは瞬時にわかる。

 七月十五日(水)十二時十分インターネットによる受付開始。なぜ十二時ではなく、十分からか。「担当者・ランナーともに健康のため、昼食を少し食べてから申し込みなさい」ということなのか。

 職場で昼食を済ませると帰宅し、パソコンを立ち上げる。日曜日にリハーサルをしていたので画面の指示に従い順調に入力。十二時三十分受付終了。よし、あとは今晩参加料をコンビニから送金すればすべて完了。今年もフルマラソンが走れるぞ。

 「えっ!早いなあ」十七時過ぎに帰宅し、パソコンで確認すると青太マラソンフルの部は十四時三分で定員(九千人)に達したので申し込みを終了させたとある。定時まで仕事をし、帰宅してから申し込んでいたら定員オーバーで出場できなかったぞ。職場と自宅が歩いて五分という距離だから昼休みに申し込むことができた。フルマラソンのスタートラインに並ぶだけでも大変な時代になったと実感。余談だが、勤務で申し込めない人のために代行して申し込むことがビジネスとして成り立つかなと考えてしまう。

 さて、申し込みたい人は申し込んでオーバーすると抽選となる岡山と、先着順の宮崎。どちらのやり方がいいのだろうか。一長一短あるようだが、「県民優先枠」のある岡山のやり方には異論もあるようだ。代表的なものに、「岡山には見どころがたくさんある。またおいしいものもたくさんある。県外の人こそ参加し、岡山の良さを知ってもらえればよかった。リピーターとなってもらえればいいのに」というもの。わかりやすい。

 何はともあれ、今の時期に今年出場するフルマラソンが決まってよかった。蒸し暑い夏の体調管理に一層気を付けると思う。秋の走り込みもやりがいがあるだろう。

 私自身が楽しんで走るのはもちろんだが、「皿海さんが楽しそうに走っていると、私も元気が湧いてくる」と言って下さるがん患者さんがいることを知っている。だから今年も「スキルス胃がんに負けないぞ」と記したゼッケンをTシャツの背中につけて出場しよう。

 そうしたゼッケン着用で出場する以上、六十歳を超えているとはいえ、無様な走りはしたくない。計画的な練習をきちんとこなして出場したい。

 ただし、気合だけでは完走できないのがフルマラソン。42・195キロはさすがに長い。

 どうぞ、これを読んでいるあなた、気持ちだけで結構です。胃を全摘しているけれど、全摘しているからこそ、フルマラソンを楽しく完走しようという一風変わった男である私の応援、よろしくお願いします。