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2012 - がん友、皿海英幸さんのエッセイコーナー

   八年目ともなれば     皿海英幸 
 「う~ん、ちょっとしたギャンブルかもしれないぞ」五月十五日は岡山医療センター外科外来受診日。天気予報だと降水確率は高い・。でも曇り時々雨という予報。ジョギングの準備をしてくかどうか、それが問題。
 検査で良い結果をいただいたときは岡山市内をジョグして帰ることを続けている。私がジョグをしようと思う時間に雨が降っていなかったら悔いが残る。よし!ジョギングの準備をしていくこととしよう。
 術後八年ともなるとこんな風になるのかな。以前は「CTの検査、どうだろうか。血液検査でマーカーの数値はどのくらいだろう」と心配しながら受診した。そして「順調です。この調子でいきましょう」といわれると嬉しくてうれしくて。喜び勇んで岡山市内のジョグを楽しんだ。今では家を出る前から結果を決めつけているようにも思える。
 十五日八時岡山医療センター着。少し待って機械で受付をすますと外科外来受付へ。そこで血液検査とCT検査を指示される。
 「ポケットに金属類は入っていませんか」「入っていません」「じゃあ、そのまま台の上に横になってください」
 「はい、検査は終了しました」「すみません、腰痛防止ベルトをしたままでした」「大丈夫です。金属が入っていれば反応しますが、何も映っていません」良かった、でも本当にうっかりミスが多いな。診察まで時間があるので、食堂に行き、朝定食を食べる。朝食抜きで早朝に家を出たのでおなかぺこぺこ。ほっと落ち着く。
 待合で読書をしながら過ごす。「皿海さんどうぞ」呼ばれて診察室へ。手術をしていただいた主治医と会うのは一年ぶり。「調子はどうですか」「特に変りはありません。主観的には順調です」「血液検査、CTともに異常は見られません。順調です」「『骨盤内に少量の腹水』と書いてありますが大丈夫ですか?」「まったく腹水がない人もいますが、ごく少量なら問題はありません」「ありがとうございます。今年の八月末で術後九年を迎えます。もうスキルス胃がんの再発転移の心配はしなくてよいのではと思います。それより加齢による、新たながんの発生に気を付けたらと思うのですが」「そうですね、今の血液・CTによる検査を受けていれば、肺からお腹にかけてのがんは早期発見できます」
 「最近父が内視鏡による大腸検査を受け。ポリープを取りました。結果を待っている状態ですが、もしがんでしたらセカンドオピニオンは先生にお願いしたいと思っています」「わかりました。何かあったら連絡してください」その後、一年後の検査を予約し、外来受診は終了した。
 会計を済ませると、十一時を少し回っている。再び食堂へ行き、昼食。ここだと定食が五百円台で食べられるので、安くつくし院内食堂なので健康に配慮したメニューという気がする。今回はエビ天丼定食。ジョギングできそうな天候なので、パワーをつけておこう。
 バスで岡山駅に帰り、荷物をコインロッカーへ。駅西口をスタート。三月に森田療法学習会後の懇親会で利用した宴会場前を通り、総合グランドへ。中には入らず外を回り岡山大学まで足を延ばす。新緑の並木通りを楽しみながらジョグ。一年に一回のことではあるが、岡山で検査し、ジョグして帰ると元気が湧いてくる。自分が苦しかった時、危機を感じた時に知り合った人、地域というのは何か特別な存在だ。
 そんなに好きなら「岡山マラソン」に申し込んだらと思う人がいるかもしれないが、申し込み開始後すぐに定員オーバーとなった。抽選で出場者を決める。私が出ると誰かが落ちる。今回はパスし、何もない日に走ろう。
 それはともかく。明後日は福山ばら祭り。アンダンテさんのお手伝いでがんの啓発活動だ。よしがんばるぞ。