2009メインメニュー

postheadericon 一年ぶりの完走

2012 - がん友、皿海英幸さんのエッセイコーナー

    一年ぶりの完走
 「うーん、少しだけでもずれてくれると助かるのだが」三月一日(日)全国健康マラソン井原大会開催日が、週間予報だと雨。前回は交通事故にあって二日後だったので不参加。今回こそ雨天だったとしても参加し、気持ちの整理をしたいのだが、風邪をひいてはすっきりしない。できれば雨よ、降らないで。
 「これなら大丈夫」当日起床すると、傘をさそうかどうしようかという程度の弱い雨。朝食をとり、七時に家を出る。「おっと、忘れ物だ」新市駅付近でUターンし、帰宅すると再出発。電車だとこうはいかない。車でよかった。会場井原運動公園の駐車場へはラスト二台の時点で滑り込みセーフ。今日はついているな。
 雨天のため、開会式は体育館で行われた。ゲストランナーは重友梨佐さん(天満屋)。開会式が終了したが、スタート時間まで一時間半。退屈しのぎに井原駅まで歩く。第一日曜は催し物の日らしく、バザーの店舗が多数並んでいる。雛人形の展示コーナーを見学していたら、白玉ぜんざいのサービスをしていたのでいただく。「よしいいぞ、これで完走間違いなし」と言いたいが、妻はおにぎりを持たしてくれている。五キロの部出場とはいえ、エネルギー切れの不安があったが、ぜんざいとおにぎり、今日は万全だ。
 スタート時間が近づくと雨は本降りに。そこで下はタイツにランパン、上は長袖Tシャツにランニング用コートに着替える。もちろん帽子着用。
 集合時間になり、グランドへ整列。ここのグランドはアンツーカーではなく、赤茶色の土なのでほぼぬかるみ状態。既に土の跳ね返りでタイツに模様ができている人がいる。真後ろの人に影響が出ないよう、今日はきれいなフォームでのスタートを心がけよう。
 「よし、行くぞ!」十一時十分、後方よりスタート。グランドを二週弱でロードへ。そこはアスファルト。しかも下り坂なので気持ちよくラン。久しぶりの大会参加なので、無理せずゆっくり走る。でも全力で走ったほうが雨にぬれている時間は短い。究極の選択か。よし、折り返しまではいつもよりゆっくりペースで走り、体調次第で徐々にペースアップしてみよう。
 懐かしい景色を見ながら気持ちよく走る。馬肉料理の店の名前が「馬かろう」だなんておやじギャグだよと思いながらも噴き出しそうになる。五キロコースなのですぐに折り返し点。余力があるので徐々にペースを上げる。
 運動公園に帰る。ラストスパートと行きたいが、グランドはスタート時よりさらにぬかるみ状態。だけどゲストランナーの重友さんがジョグをしながら帰ってくるランナーを迎えている。私も声をかけてもらったので、片手を軽く上げラストスパート。順位・タイムに影響がある状態ではないが、心意気がそうさせる。よし、気持ちよくゴール。
 ランナーズチップをつけて走っていたのでゴール後にゼッケンナンバーをパソコンに打ち込むとすぐに完走賞が出てくる。これをナイロン袋に入れて渡してくれるのは雨天だけにありがたい。見ると五キロの部四七六人中二二六位、六十歳以上男子の部だと九四人中三一位。久しぶりの大会にしては上出来だよ。
 着替えを済ますと参加賞のカレーをいただく。学校給食調理場で調理したものを提供とあるが、具剤にグリンピースが入っているのにそれらしさを感じる。何かやさしく懐かしい味だ。このカレーを楽しみに参加しているランナーもいると聞く。
 いつもなら、走った後は田中美術館あるいは華鴒美術館に寄り、地方の文化にも楽しんで帰るのだが、今日は省略。濡れた体では早く帰宅し、温めたほうがいい。ただし、田中作鏡獅子のラベルが貼ってある「井原のワイン」購入は忘れないようにしよう。後日家族で慰労会をするために。