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2012 - がん友、皿海英幸さんのエッセイコーナー

   迎春準備
 年末のスーパーは人でごった返している。正月準備のため、普段よりたくさん買い物をしている。昔ならともかく、最近のスーパーは元日から営業しているところもあるのに、なぜ買い込むのだろう。不思議な景色に思う。「そうか」正月というのは人々の心の中にあるのだ。だから状況がどうあれ、正月準備をしっかりして新しい年を迎えようという心のありようがそうさせているのだ。それなら「正月らしさが年々無くなっている」とぼやくより、今年を振り返り、整理することで私の迎春準備としよう。
 出足は順調だった。一月、学区ロードレース大会で久々の入賞。二月、神戸バレンタインラブランではカープのユニホームを着て十キロ完走。カープファンの参加者に声をかけてもらい、楽しいひと時を過ごすことができた。
 つまずきは二月末。勤務中、追突事故にあい、むちうち症となる。「むちうちは後遺症が」「西洋医学の苦手分野で整形外科では治らないことも」インターネットでは不安をあおる情報であふれている。だけどそんなページは「だから何何治療院へ」というのが多く、一層不信・不安に。
 「皿海さんはスキルス胃がん・肺炎と下手をすれば死に至る病を乗り越えた人。不死身よね」という知人の言葉を胸にまずは整形外科で治療。
 三月中旬職場復帰したが、三~四月は治療優先。四月末「治っています。後遺症はおそらく出ないでしょう」と院長に言われる。でもちょっぴり不安。
 五月、東京で開催された精神障害者支援の「ミラソン」(未来+マラソン)に参加。私が走ることが可能となり、参加できたことに感激。広島出身の施設職員と意気投合、話が弾む。お土産は彼女の勧めるクッキーに。
 八月、白銀で開催された「杉浦貴之トーク&ライブ」に参加。府中市で医療用帽子を作成しているTさんと出会う。彼女に私のエッセイの読者になってもらう。私は彼女のブログを読み、たくさん学ばせてもらう。よい出会いだった。
 Tさんの帽子は、「ママとパパが生きる理由」というテレビドラマで使用される。ドラマを見て、感想をメールで送る作業は楽しみだった。
 九月「、リレーフォーライフ・イン尾道」に一日目だけだが参加。実行委として参加すると同時にルミナリエステージでのスピーチ。でも私に五年連続スピーチの価値があるかな。
 九月末、腰の右半分と右足に痛みと痺れを感じる。ジョグを中止し、様子を見るが、よくならないので整形外科受診。「腰痛からくる神経痛」と言われる。「歩くのはいいが、ジョグやストレッチはしばらく中止」と言われ、今年のフルマラソン挑戦は諦める。
 神経痛の原因がはっきりしないのが不安。交通事故の影響か。六十歳を超えたせいか。マラソンの練習方法を変えたからか。いずれにしろ、身体を大切にしたい。
 十一月、私のエッセイが載っている同人誌をUさんに直接手渡し。Uさんは私のエッセイの最初の読者。特養勤務で夜勤もある。だから自宅前に車が止まっていても「夜勤の日では」と躊躇することが多く、ここ数年郵便受けに入れていた。今回夕方に行くと、車もあり、電気もついていたので思い切ってチャイムを鳴らす。久しぶりに彼女の笑顔に接することができ感激。
 十二月、難病者の会「あせび会」主催「寛ぎの集い」に参加。会長はじめ久しぶりに会う方々に温かく迎えてもらい、元気をいただく。「クリスマス・忘年会」「餅つき」「お茶席」大いに楽しむ。
 十二月中旬に腰・足に痺れを感じなくなる。暖かい日を選びジョグ再開。楽しくでき、異常なし。
 「好事魔多し」とでもいうのかな。年末に階段ワックスを行う。機械を持ち、階段を移動。当日は何もなかったが、翌日から腰痛に。ただ、原因、時期がはっきりしている。しびれはないから前回のように長引くことはないだろう。ただし、用心のため、正月休みは読書三昧がいいかな。
 振り返ってみるに、今年もいろいろあったが、多くの人の温かさに接した一年だった。もちろん名前を出していないが、私のエッセイに付き合って下さった人、お世話になりました。そして身体を大切にしたい。忙しい年を「平穏無事」に過ごすことができたら、それが幸せと思う今日この頃である。
 来年がよい年でありますように。