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2012 - がん友、皿海英幸さんのエッセイコーナー

    バラ祭り ピンクリボンと共に
 「今日はピンクのTシャツ着用だな。暑くなりそうだし」五月十八日(日)は福山バラ祭り。私は「福山乳がん患者会アンダンテ」のブースのお手伝いをする予定。義母が今春乳がんの手術をしたので、前回以上に張り切っている。
 福山駅より臨時バスで会場緑町公園へ。既に人は多いがピンクのTシャツを探していけばアンダンテのブースへ着くと思っていたが、意外にもピンクのTシャツ着用の団体は多数。でも、予定していた九時三十分に到着。「よろしくお願いします」「いらっしゃい、元気そうね」「走っている?」皆さん私のことを覚えておられ、次々とあいさつを交わす。
 まずはチラシ・ティッシュ等配布物の確認。十時になり、前を通る人に配布物を渡しながら声をかける。「がん検診に言っていますか?」「乳がんは自分で見つけることができるがんです」反応を示した人にはブースにおいてあるおっぱいのモデルを触ってもらう。数か所しこりを感じるように作ってある。「しこりの感じを覚えて帰ってください」そして乳がん体験者が具体的な説明をする。
 「こんな活動、照れ臭くないかな」と感じる人もいるかと思うが、リレーフォーライフ等がんに関する活動を共にしている人たちなので、こだわりはない。むしろがんに関心を持ち、がん検診に行く人が増すといいなと思う。女性ばかりだと、カップルあるいは家族連れの人が足を止めにくいという場合がある。私が男性に話しかけている間に連れの女性におっぱいのモデルに障ってもらうケースもある。
 がんも早期発見早期治療すれば治る病気であり、怖いものではないといわれているが、祭りに来た人の関心はいま一つのようだ。「祭りを楽しむのが先」という気持ちかもしれないが、もう少しは関心を持ってもらい、受診率が上がればいいと思う。
 少し早めに昼食を取り、アンダンテ会員二名と共に、南小学校へ移動。午後はローズパレードにデーモン閣下と共に参加。閣下は広島県がん検診受診率向上のための大使。閣下がオープンカーで手を振りながらパレードし、その後ろを福山市・がん患者団体等が「広島県民よ、いつ行くのだ、がん検診」と閣下お得意のセリフを記したのぼりを持ったり、チラシを配ったりして行進予定。
 集合時間となり、役割分担の打ち合わせ後、整列。「閣下はいつ来るのかな」と思っていると、「閣下はパレードの開始場所で待っています。皆さんが到着したら車から出られます。そこで皆さんと記念撮影を行いますが、一瞬で行いますのでよろしく。と係の人。そうだな。閣下が集合場所に着たらそこに人だかりができ、身動きとれなくなるおそれあり。
                 
 パレードは順調だ。閣下の登場で盛り上がったし、チラシもたくさんの人に受け取ってもらった。ただ、日差しが強く、暑かった。閣下の化粧ではないが、私も日焼け止めクリームを顔に塗りたくっておけばよかった。
 パレードは緑町公園到着で終了。ただし、閣下が特設ステージに登場する時間はステージ前の人たちにチラシを配布して、本日の任務終了となる。
 がんの体験者とともに行動すると得るものが多い。特別な話し合いはしなくても分かり合えた気持ちになるし、今生きている充実感を味わえる。そして自分が素直になれるように感じる。
 今、家庭においては両親が体調を崩す日が徐々に増えている。私が通院に付き添うことがあり、介護をどうしようかと気になる。また、職場においては最近職務内容の変更を言い渡された。私が最も苦手とする分野であり、以前からそのことは申し出ていたのだが。考え込むこと、悩むことの多い最近の私。だけど、今日の体験を通し、「今生きていることの大切さ、幸福感」を基に考えようと思う。何とか前向きに。がん体験者と共に行動することは私にとって何よりである。