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2012 - がん友、皿海英幸さんのエッセイコーナー

   そういうものですか
 
 四月中旬とはいえ、朝晩はまだ寒い日が続いている。そこで我が家の夕食だが、木曜日は鍋料理を楽しんでいる。
 先週の木曜日、「鶏野菜鍋」のもとを買ってきた。封を切り、だし汁を鍋に移す。袋を裏にし、なべに入れる材料を確認。「えっ!」鶏肉ではなく豚肉となっている。「鶏野菜鍋なのに変だな」とつぶやく。「ちっとも変じゃあない」とそばにいた娘。「塩ちゃんこ鍋と記してあっても塩は入れないよ。豆乳鍋と記してあっても豆乳を入れないよ。鶏ガラでだしただし汁とかじゃあないかな」そこで素材を確認する。あった、あった。鶏エキスと記してある。でも鶏肉を食べようと思って買った人はいないかな。
             
 私なら大丈夫。本来鶏肉よりは豚肉が好き。今回は野菜がおいしく食べられたらいいなと思って買った。それにいつもならアパートで母と食事をしている娘がたまたまではあるが、居合わせてくれた。そして一杯ではあるが、私手作りの鍋を「おいしい」と言って食べてくれた。
 
 
   風邪をひきました
 
 十四日(月)の夕方、のどがいがらっぽい。変だなと思っていたら翌日はひりひり。くわえて鼻水が。やれやれ風邪をひいたようだ。久しぶりだな。体温を測ると六度六分。これならいつも通り仕事をしよう。
 気分はなんとはなしに憂鬱だが、体温は六分から八分の間をうろうろ。七℃以上になれば職場を休もうと思うのだけど。
 十八日(金)体温三十七度ジャスト。よし、晴れて休むぞ。金・土・日の三日間を寝て過ごせば来週からは元気で仕事ができるだろう。
 十九日(土)微熱とはいえ、風邪の症状が長引いている。そろそろ内科を受診しようか。以前肺炎で入院したことがある私はいたずらに長引かせてもいけない。何気なくつけた朝のテレビ、ルパング島から帰還した小野田さんの特集をやっていた。「うーん、小野田さんは二十九年間ジャングルで過ごしていたが、その間病気になっても医師に診てもらうことはできなかったはず。休息しながら回復を待っていたのだろう。よし、私も今回は医師の受診なしで自己免疫力によって直してみよう。そうすれば自信になるはず。
 
 心配される人もいるだろうが、二十一日無事職場復帰しました。ジョグはもうちょっとかな。
 
 
   思い込み
 
 私の知り合いにKという医師がいる。今は緩和ケアを担当されているが、もともとは心療内科を担当されていた。この医師とは何か気が合うというか、私が必要としている情報に関する書き込みをしてもらえる。
 今回、医師のページに次のような要旨の文章があった。
 「病院を受診される人の八割近くは、薬など飲まなくても治る人だ。人の身体には免疫作用があるから当然といえば当然。ではなぜ受診し、点滴や薬の処置を受けるのか。『薬・点滴したのだから治るだろう』と思いこむことで安心感を得る。安心感が自律神経を整え、免疫作用に良い働きをする。
 白衣を着た医師に診てもらったのだから大丈夫といった、白衣・医師という一種の権威を信じることによる安心感が作用する」といったもの。
 これを読むと、私の今回の「受診しない」という判断、それはそれでよいと言えるのでは。
また、受診に際しては医師と患者の信頼関係が大切。「この医師は藪医師では」「家族が言うからしぶしぶ」ではよくなるものもよくならない。薬も「これを飲めば改善するぞ」というか「治りたいから飲む」という気もちで。やはり「信じる者は救われる」というのは本当なのかな。