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2012 - がん友、皿海英幸さんのエッセイコーナー

懐かしい人に会いました
 「お久しぶりです。本日はよろしくお願いします」会場に入ると「生きがい療法」で著名な伊丹仁朗医師にあいさつをする。3月23日・岡山国際交流センターで開催された「心の健康セミナー」での一コマ。本日のテーマは「生老病死と森田療法」 もちろん森田療法に関心があるのだが、同時に知り合いに出会い、あいさつをするのも楽しみにしている。
 会場のステージ横では待ち時間を楽しんでもらおうと、「生活の発見会広島」のKさんが懐かしい昭和の名曲をサックスで演奏されている。着席すると「皿海君、大丈夫か」と声をかけられたのは「生と死を考える会」のFさん。交通事故にあった件を心配されてのこと。以前このセミナーで私と一緒に体験発表をした「生活の発見会岡山」の方が歩み寄って声をかけてくださった。名前は思い出せないが、この型は毎回のように声をかけてくださる。ありがたいことだ。
 14時開演。比嘉千賀先生(ひかメンタルクリニック院長)による講演は「森田療法による生老病死への対処」大きなテーマをやや早口で話された。今回は講演の要約は許していただき、印象に残った部分を記してみたい。
 人はなぜ悩むのか。「かくあるべき」と「現実の自分」とのギャップに苦しむことが、悩みのもととなる。「~であるべき」と自分の理想を追い求め、かたくなになると素直に生きることができなくなる。こういう人は他人の評価に依存する傾向にある。自分自身を愛せず、人から愛されたい、他者から認められたいと思う。思うような反応を得られないと、悩んでしまう。
 「できること」「できないこと」を知る。できないことを何とかしようと必死になっていると、自分で自分の苦悩を深めてしまう。
 「できないこと」①自分の感情をコントロールすること ②現実を思い通りにすること ③他人の気持ちを思い通りにすること
 「できること」 ①自分の限界を知ること ②不快な感情を受け入れること ③目の前の現実の中でやるべきことをする。
 森田療法による生老病死への対処 ①事実をありのままに認める ②あるがままの苦悩を引き受ける ③自然に従う ④純な心 ⑤行動の変容・自己実現に向かう→新しい自分の生き方の発見 ⑥病が回復しなくても、人生は回復する ⑦危機の時は成長の時 ⑧苦楽共存(苦と楽は表と裏)⑨よく生きることはよく死ぬこと 死があってこそ充実した生がある
 回復したらそのことを話すことにより、自分が向上する。                  以上
 私は胃がんの手術をして以来、「生きがい療法」に慣れ親しんできているので、森田療法は受け入れやすい。特に「できること」「できないこと」を整理して考えることは大切。「できないこと」にこだわっているとイライラし、ストレスがたまり悩みは大きくなっていく。「できることを地道に積み重ねることにより、生きる自信をつけていきたい。
 回復したらそのことを話すという点、私は自分のがん体験を「看護学生との学習会」「リレーフォーライフ」等で話す機会を得ている。ありがたいことである。
 休憩時には生きがい療法倉敷学習会で知り合ったTさんSさんNさんとおしゃべりを楽しみ、最近のエッセイを手渡すことができた。
 この人たちとは術後しばらくは学習会で毎回のようにあっていた。だけど回復し、職場復帰するとなかなか会う機会がなくなっていった。それだけに岡山のセミナーあるいは看護学生との学習会は私にとって大切であり、楽しみだ。
 今回比嘉先生の講演で記入漏れの部分は、「森田療法のすべてがわかる本」北西憲二監修を参考にして記しました。理研の論文が話題になっているときですので、参考図書はしっかり記しておきたいと思いました。