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2012 - がん友、皿海英幸さんのエッセイコーナー

      またドジ踏んじゃった
 
 「あれ、ケータイがないぞ。どうしたのかな」3月22日11時30分、新市図書館でのこと。昼食の時間までに帰宅しようと思い、ウエストポーチからカブのキーを出そうとした時のこと。座席の回り、書架等私が移動した場所を探すが見つからない。新市支所に着いたとき、図書館の開会時間10時を過ぎているかケータイで確認したのだから、館内に落ちているはず。
 「ケータイの落とし物、届いていませんか」図書館職員に声をかける。「ありませんね。気にかけておきましょう」「ありがとうございます」 次に一階に下り、警備員室で声をかけるが同じ回答だった。
 
     
 
 帰宅後、妻に紛失したことを告げる。「じゃあ、すぐにケータイを使用できないように手続きをお願いしよう」と言いケータイショップに自分のケータイで電話する。「紛失した際は○○番を押してください。そこで手続きができます」妻が番号を押すと録音テープを流した声のような案内が聞こえる。ということは、紛失する人が結構いるということか。少し気が楽になる。
 係の人に変わったところで妻が私にケータイを渡す。機種・色等聞かれる。「では4ケタの暗証番号を告げてください。これは見つかって再利用する時に必要ですから。メモを取ってください」突然「番号を」と言われても困ったな。しどろもどろだが何とか言えた。「それでは使用できないようにしますので、ご安心ください」
 やれやれ、これで見つけた人が悪用することはできない。少し遅い昼食を取るが、途中で苦しくなる。胃の手術後、心配ごとがあると食事が満足には取れない。
 「警察にも届けておいた方がよいのでは」妻と娘が言う。落とした場所は図書館でほぼ間違いないし、使用できないケータイなんて単なる物体みたいなもの。今日は図書館からの連絡を待ち、警察へは翌日でもいいと思う。だけど二人がかりの説得では行かざるを得ない。
 府中警察署へ行く。警官の質問に答える形で事情を話す。話の内容を記した紛失届に署名を求められて応じる。思っていたより簡単な手続きだ。「もし自分で見つけられたら連絡してください。捜査を解除します」やれやれ終了だ。せっかくの三連休の中日をこんなことで過ごすなんてついてないのかな。
 夕方、すがるような思いで図書館に電話。「まだ届出はありません。見つかったらどちらに連絡しましょうか」私の名前と妻のケータイ番号を告げ「よろしくお願いします」
 19時頃夕食を食べ始めるとケータイの着メロあり。「新市支所の警備員です。図書館は閉館し、だれもいなくなったので紛失したケータイ番号を教えてもらえば、かけながら探してみます」「ありがとうございます」すぐに番号を告げる。でも、使用中止の手続きをしたケータイ、かけても鳴らないのじゃあないかな。
 淡い期待はしていたが、その後連絡がない。今日中に見つかれば、あす気持ちよく岡山のセミナーに行けるのだが仕方がないかな。寝室に行き、寝ようとするが、じゅうたんのしわが気になる。直そうとする。「あれ、こんなところに」しわの下にケータイがあった。「そうか!」図書館で時間を確認しようとしたら、ストップウォッチの画面だったので、時計の画面に直して確認した。つまり腕時計だったのだ。あわてていたとはいえ、勘違い・思い込みは怖いな。
 早速妻のケータイで利用再開の手続きをする。「見つかってよかったですね」係の人の声が心に染みこむようだ。警察と新市支所への連絡は明日の朝にしよう。やれやれ、これで今夜はぐっすり寝られるぞ。
 連休の中日に無駄な時間を過ごし、疲れてしまった。だけど、多数の人が私のことを心配してくださった日でもある。人の善意を感じられた。ケータイを亡くした時にどのようにすればいいのかも体験できた。有意義な日であったのかもしれない。