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postheadericon 楽しんで走ったラブラン

2012 - がん友、皿海英幸さんのエッセイコーナー

    楽しんで走ったラブラン   皿海英幸
 何年振りだろう、久しぶりに十センチを超える積雪の朝。二月八日土曜日。ニュースで確認すると、新幹線は徐行運転、高速道は通行止めの所あり。「困ったなあ」あす九日(日)は「神戸バレンタイン・ラブラン十キロの部」に出場予定。「雪の影響により中止」ということにならなければいいのだが。
       
 以前神戸市内の看護学校の学生に私のがん体験を講演した。終了後、一人の学生が挙手し、「皿海さんの考え方・生き方に共感します。ぜひ宮崎だけでなく神戸の街も走ってください」と発言。それがきっかけとなり出場し始めた大会だけに、天候に負けず参加したい。
 九日起床後インターネットで交通情報を確認し、我が家を出る。予定通り神戸着。会場ポートアイランドは全く雪がない。大会本部のある市民広場はこの大海特有の華やいだ雰囲気に包まれている。受付でゼッケン番号を記したはがきを提出。ゼッケンと参加賞を差し出しながら、「失礼ですがお名前はなんとお読みするのですか」「さらがいと言います。」「そうなのですか、頑張ってください」と微笑む彼女。備後圏を出るとこういうことがしばしば。初対面の女性に応援してもらえる私は幸せ者か。
 「知人にあうかもしれない近くの大会だと恥ずかしいが、ここなら大丈夫」と思い、還暦祝いのカープのユニフォームに着替えて出場予定。「おはようございます。よろしくお願いします」背後からの声。「えっ!まさか誰だろう」と思い振り向くと、カープのユニフォームの夫、カープ帽子の妻と子というファミリーが微笑んでいる。「よろしくお願いします。私は広島県から来ましたが、どちらからです」「神戸市内です」「お互い頑張りましょう」ちなみに彼は中東(00)、私は阿部(60)のユニフォーム。先物買いというか、生きのいい若手選手ということで共通している。今日は楽しい大会となる予感。
 予定通り十二時にスタート。十一時過ぎおにぎりを食べているので、体力気力に余裕あり。前半は流れに沿ってゆっくり走り、後半徐々にスピートを上げていく予定。
 この大会の特徴は女性ランナーが多いこと。後ろ姿が美人のランナーを追い越して顔を確認していたらきりがない。消耗するだけ。そして大会名でもわかるようにカップルで参加の若い人が多いのも特徴。でも、横並びでなく、縦に並んで走ってね。一部狭いコースがあり、横並びだとどうやって追い抜こうかと躊躇する。いっそ二人の間を突っ切るように走れば気持ちがいいだろうが、今日の私はカープのユニフォーム着用。自重しよう。
 ただし、前方にタイガースのユニフォーム着用のランナーがいると追い抜きにかかる。金本、新井、シーツ等カープで育った選手が何人移籍したことか。「優勝争いができるチームで活躍したい」と言って出た選手がいるが、今年はカープのほうが可能性は高いようだ。自前で育ててこそプロ球団だよと資金力のないチームのファンは考える。
 そうこうしているうち、ラスト一キロの表示あり。ラストスパートと行きたいが、このあたりからゴールへのコースは歩道なので、無理な追い抜きはできない。気持ちよくゴールし、時計の表示を見ると五十五分台。十キロを自分の年齢(六〇)を目安としているので合格。
 着替えを済ませ、バザーコーナーへ。ニッポンハムが協賛しているので、ウインナー盛り合わせとビールで昼食と思ったが、今年はウインナーがなしそれを楽しみに頑張ったのだけど。雪の影響かな。気を取り直し、チキンナゲット・中華饅・ビール計五百円で昼食。走る前おにぎりを食べているのでちょうどよい。その後、ハム関連のクイズに参加し、六問中五問正解し、日ハムファイターズのカレンダーをいただく。
 雪の影響が心配だったが参加できてよかった。計画的に練習し、ひたすらゴールを目指すフルマラソンもいいが、女性ランナー・仮装ランナーが多く楽しめる大会もまたいい。それに出場のきっかけからしてなかなかやめるわけにはいかないな。