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2012 - がん友、皿海英幸さんのエッセイコーナー

  久しぶりの1500m走出場
 「早く雨が降り出してくれないかな」九月七日の昼過ぎ、空を見上げて思った。天気予報では七日昼過ぎから降り始め、八日の昼過ぎにやむと出ている。明日は還暦記念にと申し込みをした「府中市陸上競技大会」がある。早く降り始めて昼とはいわず、九時ごろにやんでくれればいいのだが。
 雨の中で大会が開催されたことはあるし、雨のロードレース大会に参加したことがあり、走ること自体は可能。だけど一週間後の十五~十六日にリレーフォーライフイン広島が開催され、ルミナリエステージでスピーチを依頼されている。今回だけは体調を崩さないよう大事を取って、雨天の場合は出場しないと決めている。
 当日朝起床すると、小雨が降ったりやんだり、予報は変わっていないが、これなら会場「上下多目的運動場」へ行く必要あり。もし、強い雨が降るようなら、上下白壁の街散策も悪くはないだろう。
 休日の朝なので、思ったより早く会場へ着く。まずは車中で音楽を聴きながら、ゆっくりおにぎりを食べる。胃のない私にとり、不安解消と気分転換の儀式みたいなもの。そして傘をさして大会本部へ行き、受付を済ませる。
 「えっ!」パンフを開くと私が出場する「マスターズ1500m」の参加者数は九名しばらく出場していないが、以前出場していたころは三~四名という状態が続いていた。喜ばしいことだが、六十歳の私は最年長。マスターズとは三十五歳以上ということだが、今回は三十六歳~六十歳が競う。平均寿命・定年が延長された今、マスターズが三十五歳以上のままでいいのか、ちょっと気になる人もいるかな。
     
 九時、開会式が始まる。傘は差さなくてもいい状況だが、徐々に蒸し暑さを感じる。そろそろ着替えることにしよう。還暦記念ということで今日は上から下まで赤で統一している。まず帽子とソックスは倉敷のアウトレットで今月購入。ランニングシャツは原宿のスポーツ店で独身時に購入だから三十年前か。ランパンは宮崎青島太平洋マラソンのテントで昨年購入。地元のものがないな。いや、ランニングシューズはポートプラザ内のスポーツ店で購入。ただし、赤ではなく、白地にオレンジでアシックスのマークが入っている。さすがにシューズまでは赤にこだわらなかった。
 プログラムの進行具合を確認し、ゆっくり散歩し、身体を動かし始める。1500mはロードレースに比べ短い距離だが、グランドないも雨で少しゆるんだところがあるのと、マイペースで走るので軽めの練習でいい。ただ、トイレの回数はいつもより多い。少し緊張しているということ。
 名前を呼ばれ、ゼッケンを確認されるとスタートラインに整列。私は最前列一番内側。いい位置ではあるが、どうせ抜かされるのだから後方からのスタートでもかまわない。ただ、並ぶ順番もルールがあるのならそれに従うしかない。
 「ドン!」合法と共に皆一斉スタート。予想通りどんどん抜かされていく。だけど最下位ではないようだ。すぐ後ろで足音、息遣いが聞こえる。マイペースとはいえ、すぐ後ろだと気になり、スピードを緩めるわけにはいかない。
 私にとっては還暦記念と同時に今の時期短い距離をスピードを意識して走り、身体を刺激するのもフルマラソン完走のための練習という位置づけ。ちょっときついがここは全力疾走。
 気持ちよくゴール。タイムは六分五十七秒と少々。スピード練習をしていない時期としてはこんなものかな。
 ランナー以外の人にはたった七分弱のために半日潰して大会出場なんて不思議と思う人もいるだろうが、私は楽しめたし、良い休日を過ごせたと思う。帰りに上下のスーパーで豆腐と野菜サラダ、山岡酒造の地酒を購入。帰宅したら一人で打ち上げ。私はTPPがどうなろうと地産地消を大切にしたい。