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2012 - がん友、皿海英幸さんのエッセイコーナー

    ばっかり食       皿海英幸
 毎週木曜日は私が両親の夕食を作るように心がけています。さて今日は木曜日、何にしようか。そうだ!最近畑からナスが返ってきているので、なす料理にしよう。
 マーボなすに決定。「マーボなすのもと」を買い求め、裏面の調理法を読みながら作りました。まずまずの味に仕上がりました。ただ、ニンジンは早くからフライパンに入れたのに、硬い感じがします。もう少し小さく刻んだほうがよかったのかもしれません。
          
 他に冷ややっこ、インゲン豆を煮たもの等がありましたが、父は他の物に見向きもせず、マーボなすだけをお代わりして食事を済ませてしまいました。「ちょっと待って、いろいろとらなければ。同じものばかりで食事をすると栄養が偏るよ」つい言ってしまいました。
 他の平日は給食弁当による夕食なので、こんな料理は珍しかったのかもしれません。それに父は九十歳。「バランス良くとらないと、長生きできないよ」とは言えません。内科の先生も「最近少しずつ血糖値が上がってきている。若い人なら食事指導をするが、九十だから好きなものを食べていてもいいかな」と言われています。
 くどくど注意するより、「私ごときの料理でも喜んで食べてくれるのなら、また作ろう」と思った方がいいのでしょうね。

    後ろ姿
 「今頃だったかな」ちょっと気になり始めた、リレーフォーライフイン広島写真展。昨年は福山市で開催ということで、府中市民にもできるだけ知っていただきたいと、開催場所を検討していた時期のような気がする。
 そんなとき、浜中先生のフェイスブックに写真展のことが掲載されていた。7月7日付、「広島県立病院でリレーフォーライフ写真展を開催しています」やはり今頃だ。
 写真をクリックして確認する。「あっ!今年もあるぞ」「スキルス胃がんに負けないぞ」と記したゼッケンを背中に着けた私の後ろ姿の写真。本人が思った以上に印象的だったのかな。そういえば、知り合いがいなく、ただ一人で参加した第一回、ゼッケンを見てたくさんの人に声をかけていただいた。「ルミナリエステージで思いを語ってくれませんか」実行委員会の役員さんに声をかけられ、スピーチの機会をいただいたのもゼッケン効果だろう。
 2回、3回と続けて参加していると、正面からだとそのまま通り過ぎた人が、背中のゼッケンを見て声をかける人あり。ちょっと癪だけど、楽しい思い出。
よし!今年もゼッケン付きで参加しよう。
   寄る年波
 年齢のせいか、それとも梅雨明けの猛暑のせいか、最近疲れを感じる場面が多い。例えば仕事を終え、気分転換にジョギングに出る元気はあるが、ジョギング終了後は、しばらく休まないと次の行動に移れない。休日に畑仕事で耕運機や草刈り機を使うと「疲れたな。もう今日は何もしたい気ないな」と感じることがある。
       
 わけてもショックなことが最近あった。久しぶりのワックス清掃。床の洗いを終え、ワックス塗布を始めようと真新しいワックスの箱を片手で持って移動しようとする。「重いな」。前回はそんな感じはなかった。臨時職員だったYさんなんか、私の指示で真新しいワックスの箱を片手で持ち、スキップをするように運んでいた。Yさんに後れをとるのは不本意。「筋トレも始めようかな」と思った。
 そんなことを考えていた日、仕事を終え、帰宅のため職場を出る。Yさんの車とすれ違った気がした。やはりリ・フレの駐車場にYさんの車があった。車から息子さんが降り、小走りで私に近づき紙袋を渡す。中身は以前私が貸し出していた本。Yさんは車中にて笑顔で会釈すると、車を発進させた。久しぶりだな。
 Yさんのことを思い出していた日に出会えるなんて、偶然とは面白いな。気力はなんだか充実してきたぞ。よし、今度の三連休、長距離ジョグ、畑仕事、しっかり頑張るぞ。老けこむにはまだ早い。