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2012 - がん友、皿海英幸さんのエッセイコーナー

   似た者同士


 「元日に後楽園へ行き、鶴が飛んでいる姿を見たいな」「映画『レ・ミゼラブル』を観に行けるといいな」「尾道あたりでジョギングができたらいいな」と思っていた今回の正月休み。年末に父が転倒し、介護が必要となったため思いはかなわぬ夢となった。
 子どもが親の介護をするのは当然だが、突然予想外の事態となったので「私はついていないのかな」という気持ちが多少あった。
「私の祖母も年末に転倒し、現在入院中。偶然ですね。正月休みは病院通いで過ごしています」知り合いの女子大生から新年のあいさつと共にエッセイ「初春に思う」の感想が届いた。へー、彼女と私、似たような状況にあるのだ。なんだか気持ちが晴れてきたぞ。よし、父の世話をしっかりしよう。楽しんで。
人は自分が逆境(?)にあるときでも、分かり合える人がいれば楽になれる。前向きになれる。今年はそんな人を増やすようにできればいいな。


 認知症予防
自分で書いたエッセイ、自分で点検すると変換ミス等見落とすことが多々ある。最近はインターネット(がん友のエッセイ)に載ることもあるのだから十分気をつけなければ。誰かにメールで送ってから読み返せば気がつくということは結構ある。読む人には大変申し訳ないと思っている。
ところで私のミスが多いエッセイ、ミスを見つける作業が認知症予防になると思いませんか。いいアイデアですよね。
待てよ、せっかく読んでくださる人のことを認知症予備軍と評価していることになると、今以上失礼だよね。どうも申し訳ありませんでした。今年は今まで以上十分気をつけますが、ミスがありましてもよろしくお願いします。
   見つけようよ
「明けましておめでとうございます」年明けとともに笑顔であいさつを交わす人たちが多数います。でも、「正月は苦手だ」という人たちが私の周りにはいます。
「何も進歩することなしにまた新しい年がやってきた」「状態が変わらないまま年をとっていく。辛い」
こんな思いの障害者あるいは慢性病の人。
 また、久しぶりに会った知人に「今、どうしているの」と聞かれるのも苦手です。成人だけど就職も結婚もしていない。「福祉施設に通っている」といってもどこまで理解してもらえるか不安です。通おうと思うけれど通えない人もいます。
 でも、正月を機に新しい気持ちで頑張りたいという人の気持ちはよくわかります。どう考えればいいのでしょう。「正月は苦手だ」という人にも、年間を通せば進歩がなかったという印象を持ったとしても、ささやかでもいい、一時期でもいい、何か「よかった」と思うことはないのでしょうか。何かあると思います。そのことを大切にしたらどうでしょう。また、「本当に何もない。駄目な私なのだ」と思っているあなた、そんな辛い状況の中で今日まで生き続けてきたということこそ評価してもいいのではないでしょうか。
 辛い気持を受容しようと思いますが、自分の中に何か一つ肯定できるものを探してみませんか。


   御役に立てたら
 まずまずの天気だった正月三が日。おそらく初もうでをされた人は多いのではないでしょうか。
 さて、近くの神社には「厄年」の立て看が目立つ場所に設置してあります。そこに「昭和28年生まれ 六十歳」というのが見えます。そうか、私は厄年なのだ。
 「厄年とは本来、社会の役に立つことをする歳」という説があるそうです。よし!それに乗った。今年は社会の役に立つことを考えてみよう。そして、ささやかながら皆様のお役に立つことができればいいと思っています。