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2012 - がん友、皿海英幸さんのエッセイコーナー

    出かける前の確認が必要
 「残りの電池が少ないです。充電してください」というメッセージがケータイの画面に現れる。どうしよう、かまうものか。電話をかけようと試みる。「ビー」という音と共に画面が暗くなり、電源が切れて無くなる。やはり、さてどうしよう。
 「京都テントウムシマラソン」を走り終えたら、京都市在住の息子と会う約束をしていた。完走し、最寄り駅に着いたのでケータイを取り出したところがこういう事態に。公衆電話はあるが、電話番号を手帳に控えていない。直接マンションに行ったとしても、オートロックの開け方を知らないし、今マンションにいるかどうかわからない。
 「よし!これしかない」とりあえず京都駅まで行こう。そしてケータイショップ、もしくはケータイを扱う電気店を探し、そこで相談してみよう。
 京都駅着。周りをうろうろする。ケータイショップは見当たらないが、「ヨドバシカメラ」という看板が見えたので、そこに飛び込む。ケータイのコーナーがあったので店員さんに事情を話す。「ここで充電しましょう。でも時間は20分くらい必要です。ただし、カードを使用しているケータイはあずかることができません」ラッキー 「分かりました。よろしくお願いします」
 待ち時間を利用し、昼食を取ろうと食堂街のある階に上がる。十三時を過ぎているのに、どの店も行列だ。2~30分ではすませることができそうにないので、諦め、他の階に移りウインドショッピングでやり過ごす。
 「いえ、代金はいいです。無料サービスです」「そうなのですか。ありがとうございます。助かりました」ケータイを受け取り息子に電話する。「えっ、まだ昼食を済ませていないのか。じゃあ京都駅の地下街で食事ということにしよう。これからすぐに出てこられるよな」
 やれやれ、やっと連絡がついた。食事もまだでよかった。それにしてもケータイというやつは私にとっては扱いにくい代物だ。便利なのか、不便なのか。
   検査の結果
 今度だけは覚悟していた。職場で、家庭でストレスのたまることが多々あり、つい酒を飲む日が増えていた。「自己管理」言うは易く、行うのはなんと難しいことか。
 「食後血糖値60.正常な人と変わりませんね」採血していた看護師が告げた。たしかに空腹感はある。でもHbA1Cはごまかしが効かない。観念して待合室で待っていよう。
 「皿海さん、入ってください」よばれて診察室へ。
「HbA1C7・0です(国際基準値)。胃がないのによくコントロールされていますね」やれやれ、助かった。これで府中市の内科へ6月に転院して以来、4カ月続けて「よくコントロールされていますね」と言っていただいた。
 「先生、HbA1Cは6・9前後が続いていますが、本来なら6・5くらいがよいのですよね」と質問。「胃のない人にそんな厳しいことは求めません。今の状態でとどまっていれば、合併症は起こらないでしょうからよしとしましょう。それより食後血糖値が60.低血糖が心配です。ここでブドウ糖を食べて帰りますか」「診察が終わったらすぐに帰宅するから、大丈夫でしょう」
 何故転院してからよい状態が続くのか、私にとってはちょっと不思議。よい数値だと「今回のように食べたり飲んだりしても大丈夫だったのだから」と調子に乗るような気がする。何しろ食欲は人類の三大欲求の一つなのだから。生活習慣病は「結果オーライ」というわけにはいかないだろう。
 よし、次回こそ私の努力でよい数値を出してみよう。こう思えばよいのかな。
 それにしても恥ずかしかったな。うっかりして巣鴨のとげぬき地蔵商店街で「健康にいいから」と買った真っ赤な下着で今日は診察を受けてしまった。