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2012 - がん友、皿海英幸さんのエッセイコーナー

  リレーフォーライフ(RFL)写真展を開催して
                   皿海英幸
 「昨年尾道開催だったので、今年は広島周辺がよいのでは。県の東部と西部で交代の開催では」RFL開催場所についてこのような意見が出た。私も妥当だと思った。しかし「広島県東部、特に福山でRFLは知られていない。もっと知っていただくため、もう一度東部の福山市で開催しよう」ということになった。言われてみればその通りだ。
 知ってもらうために何ができるだろうと検討し、「各地で写真展を開いてみよう」ということになった。新聞記事、ラジオ出演等も行うが、過去の様子を写真という視覚を通して訴える手法はわかりやすいと思う。よし、府中市でも開催しよう。
 展示と言って真っ先に浮かぶのは市立図書館。職場では「障害者の作品展」でお世話になったことがある。ほかにも様々な展示を行っている。よし、当たってみよう。
 「もちろんここにはがんに関する本も置いています。でも、基本的には芸術・文化の施設。がん支援に関することなら保健福祉の施設に相談されてはどうですか」と館長。「保健福祉といえばリ・フレですか・・」考え込む私。「リ・フレは展示スペースがほとんどないですよね」と館員。「分かりました。館長のお話は最もと思います。まずはリ・フレ、保健課に相談します。そしてだめだったらまた来さしていただきます」
 翌日保健課に行く。「市内に展示を行う施設はありますが、がん支援に関する展示なので、まずは保健課と思い、相談に来ました」「それはそうです」「一階はスペースがないかと思いますが、三階ロビーではどうでしょうか」「いいですが、他の行事があるときは、邪魔にならないよう配慮してください」意外にすんなり決まった。
 私の仕事は障害者とともに行うリ・フレの清掃。知りすぎた場所だけに自己規制がかかりすぎていたのかもしれない。ただし、部屋を借りるのではなくロビーのみをしかも十日間も借りっぱなしでの行事は前例がない。成功させたい。
 場所は決まったが、展示をして待っていただけでは人は来ない。どう情宣するかがとても大切。「上下町のスーパーは、チラシの裏に町内行事を載せてくれます。お願いしましょう」がん患者会メンバーの提案。よし、そちらの件はおまかせします。
 「どのような写真展にすれば、取材に来てもらえますか?」新聞販売店の記者に尋ねる。「一方通行ではなく、双方向の写真展がいいですね。余白にメッセージを書き込むとか」「分かりました。その方向で検討しますからよろしくお願いします」
 写真展の要綱を作成し、取材依頼のメモを添えて市役所記者クラブに持参のうえ、配布させてもらう。
 いよいよ八月二十日より開催。二十日「ファミリーかわら版」、二十一日「府中ニュース速報」が取材して下さった。
 「あなたは手術して何年目ですか」「昨年尾道での参加者数は」「RFLは全国何か所で開催されたのですか」ちょっと待って。「私は数字が苦手で通してきたから、五年生存率十数%でも生き抜いてこられたという自負があります。」と以前記者に伝えていたと思うのですが。
 ともかく、RFL写真展は新聞折り込みの記事として紹介された。本紙で取り上げない小さな街のニュースを取り扱うので、むしろこちらの方が井戸端会議の話題になりやすい。影響力ありだ。
 写真展に足を運んで下さった人の実数は把握できてはいない。だけど、新聞折り込みやスーパーのチラシで取り上げてもらった。職場の休憩時間に会場へ行き、ビラ配りを行った。最終日にはDVDによる尾道会場の報告を行った。他の行事でリ・フレに来られた人がちらっちらっとのぞいて下さったのでチラシを手渡す。
 少なくとも、昨年までよりは「RFL」という言葉自体は府中市の多くの人に接してもらったはずである。ささやかかもしれないが収穫ありととらえたい。